【動画あり】液状化現象を身近なもので再現!発生に備えて私たちにできることは
地震の被害のひとつに「液状化現象」があげられますが、中には、どのような現象なのか想像しづらい方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、液状化現象のメカニズムや備えについて、詳しく解説します。
液状化現象のメカニズム
普段歩いている硬い地面が液体状になるとはどういうことなのかと混乱してしまう方も少なくありませんが、ここで大切なのは「地盤」が液体状になるという点です。
また、安定していた地盤が急にやわらかくなることで、その上に立っていた建物が沈んだり、地中に埋まっていたマンホールが浮かんできたりもします。
これが、液状化現象のメカニズムです。
液状化現象は、埋立地や三角州、大きな河川の近くの自然堤防などで発生しやすいといわれています。
身近なもので「液状化現象」を再現
砂と水を入れたプラスチック容器をたたくと、砂の上に置いた車は沈み、砂の中に埋め込んだ発砲スチロールの玉は浮かび上がってきました。これは、液状化現象によって水より重いものが沈み、水より軽いものが浮かび上がることを指しています。家やマンションなどの建造物が傾いたり沈んだりするのもこういう理由からです。
液状化現象に備えるには
液状化現象に備えるためには、まず、自宅周辺の液状化危険度をハザードマップなどで確認しておきましょう。まず知ることが大切です。そして、いざ液状化現象が起きてしまうと、水道やガスなどのライフラインが使えなくなる可能性があります。自宅周辺が液状化現象の起きやすい地域の場合は、水やカセットコンロなどの防災グッズの備えを確認し、対応できるように用意しておきましょう。
動画解説:工藤佳奈子