備えあれば憂いなし!ランナーなら走って自宅に帰れるようになろう

いざというときに備えて帰宅ランできる自分を目指そう
そこで今回は、走れるようになった先にある「できること」のひとつとして、職場から自宅まで走って帰る「帰宅ラン」についてご紹介します。帰宅ランにどのようなメリットがあり、実践するには何から始めればいいのか、興味がある人はぜひ参考にしてください。
帰宅ランができると電車が止まっても帰宅できる

帰宅ランができるようになると電車が止まっても自宅に帰れます
実際に毎日40km以上の距離を移動して、会社まで出勤しているという人もいますよね。ただ日常生活の中では電車に乗って移動しているため、そこまで遠いという感覚もないかもしれません。でも、東日本大震災のような大きな災害が発生し、電車が止まると状況が大きく変わります。
東日本大震災では、首都圏だけで約515万人が帰宅困難者となっており、駅の改札口などで電車が動き出すのを待ち続けた記憶がある人もいるはずです。でもランニングを始めてフルマラソンの距離を走れるようになると、もし電車が止まっても自分の足で帰宅できます。
ただ、いきなり自宅まで走って帰るとなると、本当にたどり着けるか不安ですよね。そこでおすすめしたいのが、毎月1回の帰宅ランです。何度か実践してみると自宅までの距離感を把握できるようになり、いざというときに迷うことなく走り出せるようになります。
参考:2. 通勤・通学圏域の変化(国勢調査、首都圏)
最初は10km程度でOK!少しずつ距離を伸ばしていこう

いきなり自宅まで走るのではなく徐々に距離を伸ばすのがポイント
むしろ、最初は10km程度から始めましょう。職場から10kmほど走って、あとは電車に乗って帰宅すればOKです。次に12kmや15kmというように、徐々に距離を伸ばしていき、1年後に自宅まで走って帰れるようになるのを目標としてください。
また、夜中に走ることになりますので、ナイトランに慣れるまでは終電時刻で切り上げるようにしてください。自宅まであと2〜3kmくらいなら終電を逃しても問題ありませんが、まだ10km以上も残っているという場合は、何かあったときに危険です。
帰宅ランで大事なのは、あくまでも1年後を目標に家まで走って帰れるようになることであり、1回ごとの結果はそれほど重要ではありません。むしろ無理をしないことが継続のポイントになります。走り出して調子が悪いようなら、すぐに切り上げましょう。
走る服装は普段の通勤と同じ格好から始めよう

まずは普段の通勤着で走ってみよう
実際にスーツと革靴で走るとなると、思った以上に走れないものですが、そこに気づくということも大切です。スーツと革靴でどれくらいの距離を走れるのかを知り、いざというときに自宅まで走って帰るために、何が必要なのか自分なりに考えてみましょう。
たとえばいつでも走れるようにランニングシューズを常備したり、職場のロッカーに保管したりするのもいいでしょう。最近はランニングシューズのように走れる革靴もありますし、職場で着替えられるなら走りやすい格好で出勤するという方法もあります。
何が最適なのかは人それぞれ違い、自分にとっての最適解を探すというのも帰宅ランの面白さのひとつです。どうすれば、無理なく職場から自宅まで自分の足で帰ることができるのか、楽しみながら試行錯誤してみましょう。
帰宅ランは選択肢のひとつと考える

電車が止まってもいきなり走り出さずにまずは情報収集しよう
たとえば落雷や強風で電車が止まったなら、そんな状況で走り出すのは危険です。まずはしっかりと情報収集を行って、走って帰ることに危険性がないのかを確認しましょう。「走って帰る」は選択肢のひとつでしかありません。他の方法も検討したうえで最適な方法を選びましょう。
ただ、その選択肢があることで、電車が止まったら帰宅できないという不安が和らぎます。それだけでも気持ちに余裕ができて、冷静に判断できるようになります。毎月1回でも帰宅ランすることで心の備えができるというわけです。
マラソン大会に出場するというのも立派な目標ではありますが、せっかくランニングを始めたのなら「職場から自宅まで走って帰れるようになる」という目標を立ててみてはいかがでしょう。走力向上にもつながって、マラソン大会でもいい結果が出るかもしれませんよ。