カボチャの季節がやってきた。生産量日本一は北海道!!

カボチャの生産量日本一は北海道。8月から収穫。出荷は12月まで。

カボチャがおいしくなるのは収穫の秋やハロウィーン、冬至など冷涼な時期というイメージがあり、ジャガイモのように涼しい気候を好むと思われがちですが、実は、カボチャが生育する適温は25~30℃で、高温を好む野菜です。
ただ、カボチャは長期保存ができるので、収穫後すぐに出荷しなければならない葉物野菜と違って、温度や湿度を管理することにより、1~2ヵ月は貯蔵することができます。
以前は冬から春にかけては国産のカボチャが生産されず外国産のカボチャが流通していましたが、北海道では近ごろ、育成期間が異なる品種を栽培して遅い時期にも収穫しています。これを長期間貯蔵することにより、私たち消費者は12月まで国産カボチャを食べることができるようになりました。
「日本カボチャ」と「西洋カボチャ」と「ペポカボチャ」

観賞用の「おもちゃカボチャ」
江戸時代末期になると「西洋カボチャ」が入ってきました。日本カボチャと違って甘みが強く、粉質でホクホクとした食感が特徴です。戦後は日本カボチャにとってかわり、市場に出回るカボチャのほとんどが西洋カボチャとなりました。
ヨーロッパで食されることが多いのが「ペポカボチャ」。茹でると果肉がそうめんのようにほどけるので、そうめんカボチャともよばれます。イタリア料理などで使われるズッキーニはペポカボチャの仲間で、最近では家庭菜園でも作られるほどポピュラーになりました。また、おもちゃカボチャとよばれる観賞用のカボチャも人気があります。
どでかいカボチャが勢ぞろい。日本一重たいカボチャは何kg?

今年は中止になるコンテストもありますが、小豆島の大会は例年通り開催される予定です。この大会は、その名も「日本一どでカボチャ大会」。今年で34回を迎える歴史ある大会です。地方大会の記録も大会記録として承認されるので、大記録が出るかもしれませんね。
■第34回 日本一どでカボチャ大会
開催日:令和2年9月20日(日)
公式ホームページ
今年は何kgのカボチャが優勝するのでしょうか。さらに、日本記録が更新されるかどうかも気になりますね。
参考
農畜産業振興機構「今月の野菜 かぼちゃ」
農研機構 北海道農業研究センター「北農研のカボチャ」
『日本の食材帖』主婦と生活社

小さいサイズで人気の「坊ちゃんカボチャ」