「入梅○○○」。いま、一年でもっとも美味しくなっている魚は何でしょう?
梅雨だけに、むれる〜
梅雨のイワシ、脂がのってます
数十年周期で増減を繰り返すことで知られ、今は漁獲量が減っているため、ピーク時の80年代のような「安い」魚ではなくなりました。
マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシなどの種類があり、鮮魚・煮干し・ちりめんじゃこ・目刺しといった食用だけでなく、飼料・肥料にも利用されています。シラスは、イワシの稚魚です。
日本全国に広く生息し、なかでも千葉県の銚子は全国一の水揚港。南からの黒潮と北からの親潮がぶつかり、さらに利根川からの淡水も加わって、年間を通じてエサとなるプランクトンが豊かに発生、イワシは丸々と太っているのです。
産卵期は3月〜8月と長めなのですが、とくに6~7月にかけて水揚げされるマイワシは一年中でもっとも脂がのって美味しいとされ、『入梅イワシ』と呼ばれています。
健脳・美肌・育毛まで!驚きの成分がたっぷり
雨のコラボ、イワシの梅煮などいかがでしょう
DHA は脳を活性化させ、記憶力の向上やボケ防止に効果的。受験生に欠かせない栄養素としても有名ですね。 EPAは花粉症・アレルギーの改善やガン予防でも注目されています。
さらにイワシは、アンチエイジング化粧品で大ブームとなった「コエンザイムQ10」やビタミンB群も多く含み、必須アミノ酸のひとつ「メチオニン」が育毛や肝機能の向上、うつ症状の改善に効果的とされます。
タンパク質はもちろん、カルシウムとその吸収をたすけるビタミンDも同時に摂れて、子供の発育や中高年の骨粗鬆症対策の強〜い味方なのです。
ジメジメうっとうしい毎日を溌剌と過ごせる成分がたっぷり! ぜひこの季節に美味しくいただきたいですね。お勧めレシピにご興味のある方は、リンク先もどうぞ。
とれたての「入梅イワシ」を食べてみたい
縄文時代の食卓にも並んだようです
イワシの獲れる漁港では、水揚げされたばかりの新鮮なイワシを地元のお店で堪能できるとあって、毎年梅雨を楽しみに訪れる人も多いそうです。
シンプルな塩焼きやお刺身をはじめ、お店ごとに「なめろう」「つみれ汁」「さんが焼き」「蒲焼き」「卯の花漬け」など、美味しさもさまざま。女性にはワインと共に楽しめるおしゃれなメニューも人気です。
今年の銚子港では、6月末〜7月前半頃がとくにお勧めとのことでした。「これまでのイワシのイメージが変わる」とまでいわれる、とれたての『入梅イワシ』を味わってみてはいかがでしょう。