【動画あり】気候変動って何?今更聞けない&最新環境ワードを気象予報士が解説
気候変動とは?
気候変動が起こる要因は「自然起源」と「人為起源」の大きく2つがあり、「自然起源」は太陽活動の変化や火山の噴火など、「人為起源」は人間活動による石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料利用による CO2を含む温室効果ガス排出量の増加や、森林伐採、土地利用の変化による吸収源の減少などを指します。
地球温暖化はなぜ起きている?
地球温暖化が進むと、日本に住む私たちにとっても様々な影響が考えられます。例えば熱中症のリスクの増加や、豪雨の頻発や台風の強大化、農業や水産業、自然生態系への影響の増大などが生じると考えられます。そこで、地球温暖化に伴う気候変動の影響を最小限に抑えるために、具体的な対策が求められています。
気候変動の対策「カーボンニュートラル」とは?
カーボンニュートラルに向けた具体的な取り組みとして、2つの事例をご紹介します。
■気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)
TCFDとは、気候変動に関する企業の対応を情報開示するように促す国際的な組織です。TCFDに賛同する企業は、気候変動が自社のビジネスに与えるリスクや機会の情報を開示することが求められています。日本でも、気候変動によるリスクを最小限に抑え、機会を拡大するため、新たな生産技術の開発等に取り組んでいる企業もあります。私たちも、そういった企業の商品やサービスを利用する事で、間接的に気候変動に対するアクションを起こすことに繋がります。
■洋上風力発電
再生可能エネルギーの一つで、洋上つまり海の上に建てた風車から、風によるエネルギーを利用して発電をします。風力発電というと、陸上に建てられた風車は見たことがある方も多いかも知れません。洋上風力は現在、海域の調査や風の観測を通じて、技術的な知見やデータを収集している段階です。このまま計画が進むと、いずれは海一面に広がる洋上風力の風車を目にするようになるかもしれません。
私たちの住む地球がどの様に変化していくのか、どうやってみんなが住みやすい環境にしていくのか、私達も日々の天気の変化に敏感になって気にするようにしていきたいですね。
動画解説:桃谷 辰也、橋本 紘典