花粉は髪にも付着する?効果的な対策を詳しく紹介
今回は、髪に付着した花粉を家に持ち込まないための対策法や、花粉から髪を守るための方法をご紹介します。
花粉は髪に付着する?
まず1つ目は、静電気です。とくに空気が乾燥している日や、髪にうるおいが足りないときは静電気が発生しやすく、知らないうちに大気中の花粉を引き寄せてしまっている可能性があります。
2つ目は、髪のキューティクルです。髪の表面はキューティクルと呼ばれる鱗状の組織に覆われていますが、ダメージを負っているとキューティクルが毛羽立ち、隙間に花粉が侵入しやすくなります。花粉の大きさは種類によって異なるものの、超極小のスギ花粉やヒノキ花粉などは、ほんの少し開いたキューティクルにも入り込む可能性があります。
3つ目は露出の高さです。
肌は衣服に覆われていますが、髪は帽子などをかぶらない限り、常に外気にさらされています。とくに髪の長い人は表面積が広いぶん、短髪の人より花粉が付着しやすい傾向にあるようです。
髪に付着した花粉を家に持ち込まないための対策
■1. 家に入る前に花粉を落とす
家の玄関をくぐる前に、手で髪についた花粉を払い落としましょう。
花粉は髪にこびりつくわけではなく、表面に付着しているだけなので、手でぱっぱっと払えば簡単に落ちます。
ただ、静電気が発生していたり、髪の奥まで花粉が入り込んだりしている場合は、手で払っただけでは落としきれないことがあります。
手で払えばすべて落とせると油断せず、後述する髪に花粉を付着させない方法も取り入れることが大切です。
髪が長い人は、素手よりもヘアブラシを使って落とした方が効率的です。玄関から入ってすぐのところに花粉落とし専用のヘアブラシを常備しておけば、室内に入らずにブラシを使用できて便利です。
なお、花粉を払うときは髪→上半身→下半身と上から順にはたいていきましょう。
下から払っていくと、上から落ちた花粉が再び付着し、家に花粉を持ち込んでしまう可能性があるので要注意です。
■2. 帽子をかぶり、家に入る前に脱ぐ
帽子をかぶって出かければ、髪の毛に花粉が付着するのをある程度防ぐことができます。ただ、花粉が付着した帽子を被ったまま帰宅してしまっては意味がありませんので、帽子は家に入る前に脱ぎ、手で花粉を払っておきましょう。
帽子にはいろいろな素材がありますが、一般的にウール製の帽子は他の素材に比べて花粉が付着しやすいと言われています。帽子の素材は綿や化繊など、なるべく花粉が付着しにくいものを選びましょう。
■3. 玄関の近くに帽子やアウターを収納する場所を作る
帽子やアウターに付着した花粉は、手で払うだけですべてを落としきれるわけではありません。室内に花粉を持ち込みたくないのであれば、玄関の近くにハンガーやラックなどを設置し、帰宅したらそこに帽子やアウターを収納するのがおすすめです。
花粉から髪を守るための対策
■1. 髪を短くする
髪の毛が長いと表面積が広くなり、花粉が付着しやすくなります。ショートヘアにすることに抵抗のない人は、花粉が飛散する時期は思い切って髪を短くしてみるのもひとつの方法です。もともと髪の短い人は、髪が伸びてきたらこまめにカットすることを心がけるとよいでしょう。
■2. 髪をまとめる
ロングヘアの人は、なるべく表面積が広くならないよう、髪をまとめることをおすすめします。ポイントは、顔周りに髪がかからないようにすることと、毛先をまとめることです。
顔周りに前髪や後れ毛がかかっていると、顔の近くに花粉が付着しやすくなり、花粉症の症状がひどくなるおそれがあります。また、ポニーテールなど毛先が揺れやすいヘアスタイルにも要注意。毛先が動いたときに花粉をまき散らしてしまう可能性がありますので、毛先はくるんとまとめてしまいこんでおいた方がよいでしょう。
■3. 花粉対策スプレーを使う
外出前に、花粉対策用のスプレーを髪に吹き付けておくと、花粉が付着しにくくなります。髪を含めて全身に使える花粉対策スプレーが市販されていますので、仕事の外回りなどで屋外に出る機会の多い人は使用を検討してみるとよいでしょう。