長いもの旬は春と秋の2回。「春掘り長いも」、今が旬!!

長いもの収穫は春と秋の2回。1年を通して味わうことができる

長いもはいも類なので、旬は秋の終わりごろ、というイメージがありますが、実は秋だけでなく、春にも旬があります。つまり、長いもは1年のうちで旬が2回あるという、珍しい野菜なのです。
長いもの料理で思いつくのが定番のとろろそば、マグロの山かけ、麦とろ飯、短冊、お好み焼きをはじめ、バター焼き、漬け物など、いろいろなメニューでお目にかかりますが、どれも季節限定のメニューというわけではありません。長いもの旬が春と秋にあるおかげで、私たちは1年を通して長いも料理を味わうことができるというわけです。
秋にあえて掘り出さずに土中で越冬。それを春に掘り起こして出荷

しかし、秋の収穫時にすべてを掘り起こさずに、一部はそのまま土の中で越冬させます。土の中で保存すると新しい芽が生えてしまいそうですが、秋に成熟した長いもは一定の間休眠しないと発芽しません。このような性質を利用して、寒い冬の間に土の中で休眠させて保存します。
長いもを土の中で長期保存するためには、地下の温度が温かすぎてもダメ、土が凍ってしまうほど低すぎてもダメ。1~2℃くらいで保存するのがちょうどよいとされています。
冷涼な地方で冬の間、適度な温度で保存された長いもは、雪解けがはじまる3~4月に掘り起こされます。収穫しないで土の中に残された長いもは、ほぼ成熟状態のまま保存されているので、春に掘り起こされるときには、秋の長いものおいしさをそのまま味わうことができるのです。
春掘りの長いもの収穫が終わるころには、次の長いもの植えつけがはじまります。春に植えて秋に収穫し、一部を春まで保存、そしてまた春に収穫…。このように、長いもは、いわば“無限ループ”のようなサイクルで栽培されています。
春掘りは粘りが強く旨みが凝縮。秋掘りは皮が薄くジューシー

春の長いもはとろ~り、ねっとり!!
秋の長いもは、地上の葉が自然に枯れたころ、完熟の状態で掘り出しますが、この時期の長いもは、とれたての、新ジャガならぬ、いわば“新長いも”。みずみずしくてジューシー、アクが少なく、皮が薄いのが特徴です。
一方、土の中で低温で保存された長いもは適度に熟成されるため、いろいろな成分が凝縮され、旨みが増します。コクがあり、濃厚な味わいとなり、秋に比べて粘り気が強くなるので、とろろに出汁を混ぜた麦とろ飯などに向いています。
参考
JA全農あおもり:青森のながいも
北海道新聞 2021年4月9日25面:大ぶりナガイモ上々 帯広
青森のうまいものたち:旬の食材「ながいも」
