北海道・和寒町の “カボチャの種” は、ポリポリ食べられる、はじめての国産 「ストライプペポ」 !!
色や形がユニークな “ペポカボチャ”。ハロウィーンでも活躍 !!
色も形もユニークなペポカボチャ。ハロウィーンではランタンとして活躍!!
一方、ペポカボチャは、色や形がユニークで、色は黄色や赤やシマシマ、形は細長かったり、しずく型だったり、トゲトゲがあったりと、実にさまざまです。ズッキーニやそうめんカボチャも、ペポカボチャの仲間です。「おもちゃカボチャ」とも呼ばれていて、日本ではあまじなじみがありませんが、世界的にみれば、食用、鑑賞用ともに一般的で、10月末のハロウィーンでは大活躍します。
和寒町で開発された「ストライプペポ」は、このペポカボチャの仲間です。
種を食べるためのカボチャ、「ストライプペポ」。国産の増産に期待。
シマシマが特徴的なストライプカボチャ。
「ストライプペポ」の種にはなんと、やっかいな厚い殻がありません。殻をむくという手間をかけずに、そのまま食べることができます。また、種の大きさが普通のカボチャよりも大きめなので、お菓子のトッピングだけでなく、そのままナッツのように食べるのにも向いています。
「ストライプペポ」は、一般的な種用のカボチャに比べ、面積あたりの種の生産量がなんと2.4倍。実が株元につきやすいので、収穫の手間が省けるのも特徴です。また、寒冷地の栽培に向いているので、和寒町での開発にはうってつけでした。
カボチャの種はほとんどが輸入にたよっていましたが、安全・安心の面でも国産のものを望む声が強かったということも、開発の後押しとなりました。「ストライプペポ」は寒冷地向きの品種なので、これからは北海道や東北地方などでの生産に期待されます。
〈参考サイト:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース、殻むきをせずに種子を食用利用できるカボチャ新品種「ストライプペポ」を育成〉(下記のリンク先を参照)
「ストライプペポ」 の種は、味はナッツで、栄養が豊富。実も種も利用したタルトも好評 !!
和寒町の「ストライプペポ」の種も栄養価が高く、他のナッツ類よりもミネラルとアミノ酸が豊富に含まれています。ビタミンEやベータカロテンのほか、特に、鉄分や亜鉛はアーモンドの2倍、話題の“オメガ3脂肪酸”(DHA、EPA、αリノレン酸)も豊富です。種のツブが大きいので、種というよりも、むしろナッツです。味はコクがあり美味、ナッツ感覚でポリポリ食べることができます。
「ストライプペポ」は、種を食べるために開発された品種なので、はじめは種だけを販売していました。
おととしから発売されている「わっさむペポなっつ」は、はじめての国産のカボチャの種で、しかも、実が大きくおいしいということで、とても話題になりました。
しかし、捨てられる果肉がもったいないということで研究がはじまり、今年誕生したのが「ペポたると」です。タルト生地に果肉を利用し、種をトッピング。4月から全国で発売されていて、こちらも北海道の新しいお土産として注目されています。
また、青森県十和田市でも「ストライプペポ」を作付けし、種をトッピングした米粉のクッキーが発売されています(200円)。
10月はカボチャの季節です。10月5日に滝川市で開かれたカボチャの重さを競うコンテストでは、実に480kgを越すカボチャがチャンピオンになりました。31日のハロウィーンでは、全国でペポカボチャがランタンとなり活躍します。北海道発、食べるためのカボチャの種は、はじめての国産。収穫も終わり、今年もその種が販売されます。どんな味がするか、食べてみたいですね。