今が旬の高級なサケ、「トキシラズ」。美しい銀鱗で、おいしさは格別。脂がのっています !!
生まれはロシア。産卵用に栄養がとられない、若いサケ。銀鱗が美しい !!
それに対し「トキシラズ」は、ロシア北部のアムール川の生まれで、回遊の途中に北海道の沿岸で漁獲されたものです。
春、産卵の準備がまだ整っていない状態で漁獲されるので、脂や栄養分が卵巣や精巣に消費されず、身のほうに広がっています。そのため、身は脂がのっておいしいと言われています。
また、若いサケなのでウロコや皮が薄くて柔らかく、見た目は光沢のある美しい銀色です。尾びれには黒い点がほとんどなく、銀色の放射状の紋があります。
ハラスが最高に美味 !! 脂の量は秋鮭の3倍以上。サケ界の “霜ふり”。
脂がのったハラスは特においしい !! ご飯が何杯でも食べられそう。
トキシラズのハラスの脂は秋鮭の3倍以上。焼くと脂がしたたり落ちるほどジューシーですが、決してしつこくなく、あえて言うならば、サケ界の“霜ふり”肉です。
皮はパリパリ、身はトロトロのハラスの塩焼きがあれば、ご飯が何杯も進んでしまいそうです。
産地は道東や三陸。序盤は出足が悪かったが、旬の今、大漁です!!
今年の序盤は、トキシラズの水揚げが例年よりも少なかったのですが、6月中旬には回復し、10日には広尾町で、過去最高の1350匹が水揚げされ、町では大漁に沸きました。釧路市の和商市場では、6月13日、トキシラズをPRする催しが開かれ、トキシラズの重さを予想するゲームで、見事、重さをあてた人には、トキシラズが1匹まるごと贈られました。
道東沖では今、トキシラズ漁の最盛期で、秋鮭の3倍以上の値で、東京などにも出荷されています。この時期しかお目にかかることのできない高級なサケ、「トキシラズ」。一度、味わってみたいものですね。