ザクロは血の味!? 女性だけでなく男性にも嬉しいザクロパワー!いろいろな食べ方で健やかになりましょう

ルビーのような半透明の赤が美しいザクロ
日本だけではなく海外を含めた古代から神話や迷信などに多く登場してきました。
それほど昔から人々に身近な果物だったのですね。
小さな赤い果実の粒はルビーのようにキレイですが、日本ではフルーツとしてあまり流通せず、むしろ民家の庭木として見かけることが多いよう。
女性に嬉しい成分を含むことからザクロブームも過去に起きましたが、果たして本当なのでしょうか?
ザクロは血の味?
原産地といわれるイランからシルクロード、中国を経て、平安時代に日本にやってきたため、中国の俗名がそのまま使われたそうです。
「ザクロは血の味」というのはもちろん迷信で、あるマンガを読んでトラウマになった人もいるかもしれませんが、中に実がたくさんつまっているので子宝のシンボルとされます。
海外では旧約聖書や神話などにも登場するほど、はるか昔から親しまれていました。
英語ではPomegranateといい、近年日本で流通しているものはアメリカ・カリフォルニア産のワンダフル種が多くを占めています。
直径が10cm以上と野球のボールよりも大きなサイズで、11月~12月頃に店頭に並びます。
アメリカではホリデーシーズンには欠かせない果物です。
ザクロの選び方・保管方法

カリフォルニア産のワンダフル種はこんなに大きい!
皮が薄い方が実が熟していて、甘みが強くなります。
約800もの赤い粒状の実が入っているので、粒を傷つけないように薄く切り込みを入れ、外の皮を割って粒を取り出します。
皮を剥かずに保管する場合はラップで包んだり、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れると2カ月程度は保存ができます。
取りだした粒を使いきらない時は、密閉袋等に入れて冷凍保存すればいつでも食べられて便利です(保管は6カ月程度を目安に)。
ザクロの栄養は?
女性ホルモンのエストロゲンが含まれるのは、ひと粒ひと粒にあるタネの部分だそう。
つまり、ジュースなどに代表されるザクロの加工商品は、タネが入っているかどうかを見極めるのがポイントらしいのですが、含有量はどうやら微量のようです。
とはいえ、ザクロには、タンニン、アントシアニンなど、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれます。
ポリフェノールは活性酸素を除去する働きがあるとも言われ、生活習慣病の予防や健康維持に役立ちます。
また、むくみに効果のあるカリウムや疲労回復にも有効なクエン酸なども含まれていますから、エストロゲンの量にはかかわらず、カラダによい果物と言えます。
ザクロをどう食べる?

ザクロをトッピングしたサラダ。甘酸っぱいドレッシングが好相性
そのまま食べてもいいですし、デザートとしてヨーグルトに入れたり、アイスクリームにトッピングしても美味しそう。他のフルーツやグラノーラと一緒に食べるのもオススメです。
ザクロを入れてご飯を炊く(!)というレシピもあるようですが、簡単で美味しいのはサラダに入れること。
色が鮮やかなので、グリーンの葉野菜とコラボすることで見た目にキレイなだけでなく、ポリフェノールなどの栄養も補うことができます。
種を含んだ食感と甘酸っぱさがアクセントになって、サラダがランクアップすること間違いなし。ぜひお試しください!
── 近年、いろいろな食材にスポットが当てられ、効能がうたわれていますが、大切なことはバランスよく栄養を摂取すること。
いくらカラダによいものだとしても、“過ぎたるは及ばざるがごとし”ですね。