2024年9月の満月「ハーベストムーン」はいつ見える?秋の夜長に月を愛でよう
「ハーベストムーン」とは?
各月の満月についている英語名の発祥はアメリカの先住民とされ、9月の意味は「収穫の月」となります。彼らが暮らす北アメリカでは、ちょうど9月の秋分のころは農作物を収穫する時期にあたり、ハーベストムーンを収穫時期の目安としていました。ハーベストムーンの月明りが忙しい収穫シーズンの夜を支え、きっと大切に想われてきたことでしょう。
「ハーベストムーン」はいつどこで見える?
最大を迎える時刻は、昼間の明るい時間帯ですが、9月17日(火)の夜から18日(水)の明け方にかけてと、18日(水)の夜から19日(木)の明け方にかけて、二晩にわたってほぼまんまるの満月を楽しめそうです。
満月は、日没の頃に東の空から昇り、真夜中に南の空を通って、日の出の頃に西の空へ沈みます。お天気に恵まれれば、夜通し見ることができるでしょう。2024年9月17日(火)と18日(水)の各地の月の出の時刻は以下の通りです。
●各地の月の出の時刻
2024年9月17日/18日
根室 17時09分/17時31分
仙台 17時22分/17時50分
東京 17時24分/17時54分
大阪 17時41分/18時11分
福岡 18時01分/18時32分
那覇 18時06分/18時43分
※各地の日の入りの時刻は17時22分~18時31分です。
月は約29.5日の周期で、新月→上弦の月→満月→下弦の月→新月という満ち欠けを繰り返します。この月の満ち欠けは、月と太陽との位置関係が変わることによって起こります。
満月となるのは、地球から見て太陽と月が180度離れたときです。地球上の私たちのいる場所が太陽の裏側へ回ったとき、つまり夜になったときに、私たちは太陽に照らされた満月を見ることができます。
このため、満月が最大となる時刻は様々ですが、満月はいつも夜通し見ることができ、見える方角は大体同じになります。
9月の満月 2025年は「コーンムーン」に?
9月の満月にはハーベストムーンのほか、収穫の時期にちなんで「コーンムーン:Corn Moon」(とうもろこしの月)や「バーレームーン:Barley Moon」(大麦の月)という名前があります。10月の満月がハーベストムーンとなった年は、これらの名前をとって、9月の満月を「コーンムーン」や「バーレームーン」と呼ぶことがあるようです。
9月の満月が「ハーベストムーン」となる年は、10月の満月は「ハンターズムーン」です。このように、9月と10月の満月の名前は変化することがあります。
なお、2025年は上図のように秋分に最も近い満月が10月となるため、10月の満月が「ハーベストムーン」になります。
※秋分…昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
各月の満月の呼び方
アメリカの先住民は、各月の満月に名前を付けることで季節を把握していたと言われています。
昔は、今の「太陽暦(太陽を基準にした暦)」ではなく、「太陰暦(月の満ち欠けを基準にした暦)」をもとに生活していました。つまり、“夜空に浮かぶ月”が生活の指標となっていたのです。中でも満月は特別なものとして、その月ごとにまつわる生き物や作物、自然や気象などから名前が付けられ、農業や漁業、狩猟などの目安とされてきました。
この時期だから美しい「ハーベストムーン」
また、先月の満月のころ(8月19日)に比べて、日の入りの時刻は30分~50分くらい早くなっています。秋の夜長に浮かぶ美しい満月…お天気に恵まれれば、ゆっくりと楽しむことができそうです。
諸説ありますが、「ハーベストムーン」には、『浄化』『許容』『無償の愛』『受容』『多様性』などのキーワードがあるとされています。心身の浄化や癒しを求めている方…など、ハーベストムーンに願いを込めてみるのもよさそうです。秋の夜長に、ゆったりとした気持ちで月を見上げてみてはいかがでしょうか。
秋の夜は蒸し暑い日もあれば、急に気温の下がる日もあるため、天体観測をされる際は、天気だけでなく気温も確認して対策をされてくださいね。