あらゆる栄養素を網羅!緑黄色野菜の王様「ケール」を食卓に
今回は、お疲れ気味の身体にビタミンとミネラルを注入するのにぴったりな、緑黄色野菜の王様といわれる「ケール」をご紹介します。
「観賞用」として栽培されていた、江戸時代のケール
日本へは江戸時代に伝わり、当初は観賞用として栽培されていたそうです。ガーデニングで人気のある、中央が美しい紫色や白に染まったハボタン(葉牡丹)も、ケールを品種改良したものなのだとか。おしゃれな健康野菜として、このところ脚光を浴びているケール。実は、かなり昔から日本に存在していたのですね。
ケールは栽培地を変えることで年間を通して収穫することができますが、季節によって味わいが異なります。寒い時季はたくさんの養分を蓄えながらゆっくりと育つため甘みが増し、夏場は太陽を浴びて早く育つため、ややほろ苦い味わいに。今はまさに、甘みがあって食べやすい季節です!
ビタミンとミネラルの宝庫!「カルシウム」が、牛乳以上って本当!?
ビタミン類やミネラル類全般を幅広くカバーし、ほぼすべての栄養素をたっぷりと含んでいるケール。「緑黄色野菜の王様」といわれる理由はここあります。
苦い!硬い!は、過去のはなし。美味しくなったケールをまるごといただこう
ヨーロッパではロールキャベツやスープの具材としておなじみですが、水溶性の栄養素を多く含むケールには理にかなった調理法。きざんでミートボールに加えたり、餃子のタネに練り込んで、いつものメニューに手軽にビタミンとミネラルをプラスするのも良いですね。同時に食物繊維もたっぷり摂ることができます。
スーパーや宅配でも手に入るようになり、より身近になったケール。「緑黄色野菜の王様」を、ぜひ食卓に登場させてみましょう!
参考文献
吉田企世子『旬の野菜の栄養辞典 最新版』エクスナレッジ 2016
参考サイト
キューサイ ホームページ