春も目前。旬の食材で春の香りを楽しんでみませんか?
今回は、2から3月の旬の食材についてご紹介します。
料理を引き立てるミツバの香りで、胃もたれ予防とストレス解消?
私たちの生活に出回っているミツバには、青ミツバ、切ミツバ、根ミツバの3種類があります。根ミツバは煮物などのメインとしてよく使われる一方で、青ミツバと切ミツバは、その独特な香りから料理の引き立て役としてよく使われています。親子丼やお吸い物などの料理によく使われているミツバは、後者の青ミツバと切ミツバになります。
あの独特でさわやかな香りを口に含むと、春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。香りは、料理の味を引き立ててくれるだけではなく、胃もたれの予防や、ストレス解消などの効果があります。またミツバにはβカロテンが多く含まれており、免疫を増強して病気を防いでくれる効果もあるそうですよ。
またミツバは、3月が旬のアサリと相性抜群!アサリの炊き込みご飯にミツバを添えていただいてみてはいかがでしょうか。
玉ねぎの辛みで疲労回復?
玉ねぎの特徴といえば、包丁を入れた際の香りと辛さです。涙を拭きながら玉ねぎを切る、なんて体験をしたことがある方が多いのではないでしょうか。あの香りと辛さは、硫化アリルという成分によるものです。硫化アリルは、疲労回復の効果があるビタミンB1の吸収を助けてくれる効果があります。
そんな硫化アリルを含む玉ねぎは、3月が旬の豆苗と一緒にいただくのがおススメです。というのも、豆苗にはビタミンB1をはじめとしたビタミンB群が豊富に含まれているため、とても相性がいいんです。玉ねぎに含まれている硫化アリルは、水と加熱に弱いため、サラダにして食べるのが良いようですよ。
キャベツの千切りは日本特有?ビタミンUで胃腸を整えよう
生で食べるキャベツといえば、トンカツや唐揚げなどの揚げ物に添えられている千切りにされたキャベツを思い浮かべる方も多いかと思いますが、フランスやドイツをはじめ西洋ではキャベツを生で食べる文化はあまりないそうです。刻んだ生のキャベツを食べるのは日本独特の食べ方だそうで、明治時代の洋食屋が始めたのがきっかけだという説があります。
そんなキャベツには、ビタミンU(キャベジン)が含まれています。ビタミンUは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの予防、改善の効果があると言われています。このビタミンUは熱に弱いため、生で食べるのが良いようです。
また、キャベツにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力を高めたり、コラーゲンを生成して骨を丈夫にする効果が期待できます。ビタミンCは水に溶けやすいため、煮物よりは炒め物に使うのがおススメです。
他にもたんぱく質やカルシウムなどの栄養が含まれているので、栄養不足が気になる方は、いつもの食卓に刻んだキャベツを添えてみるのもいいかもしれませんね。