道東で記録的な大雪に 今後は日本海側で大雪やふぶきの恐れ
発達した低気圧の接近・通過の影響で道内は昨日(3日)から太平洋側を中心に広く雪が降りました。特に太平洋側東部の十勝・釧路地方で広く大雪となり、交通障害などが複数発生している模様です。道東の降雪は次第におさまる見込みですが、今夜(4日)以降は日本海側や太平洋側西部が雪の中心となり、大雪や猛ふぶきによる交通障害の発生する恐れがあります。
太平洋側東部で記録的な大雪に
発達する低気圧の接近に伴い、道内では昨日(3日)の昼頃には太平洋側で雪が降り出し、今日(4日)は広い範囲で雪となりました。特に湿った東よりの風が太平洋上から直接流入した十勝・釧路方面で大雪となり、帯広では今日正午までの24時間降雪量が124cmと、1999年の統計開始以来、年間を通じて最も多い24時間降雪量の記録を更新しました。なお、今日午前3時までの3時間降雪量が59cm、今日午前9時までの12時間の降雪量は120cmとなり、これは国内のアメダス観測地点で統計開始以来最も多い記録となりました。
発達中の低気圧は今後もゆっくりとした速度で北海道の西海上を北上する見込みです。太平洋側東部の雪は次第におさまる傾向となりそうですが、今後は西~南西の風が強まり、日本海側や太平洋側西部が雪や風の中心となるでしょう。明日午前6時までの24時間に降る雪の量は、日本海側南部や太平洋側西部の多い所で50cmに達すると予想されています。現在この時間も日本海側や太平洋側に暴風雪や波浪、大雪に関する警報の出されている地域が複数あります。猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風や高波に引き続き警戒して下さい。
7日(金)頃まで日本海側で雪 大雪やふぶきに注意・警戒
この低気圧は今夜には日本海北部に達し、明日(5日)にはサハリン付近に達するでしょう。その後はやや弱まりながら7日(金)頃まで動きが遅くなる見込みです。このため、北海道付近は西よりの風の強い状態が当面続く見込みです。日本海側や太平洋側西部では雪が降りやすく、強い風を伴い、沿岸を中心にふぶくでしょう。特に明日(5日)の午後は風のピークを迎える所が多くなる見込みです。風や雪がおさまるまでは不要不急の外出はできる限り避けるようにした方が無難です。今のうちに万一の際に備えて食糧の確保や暖房器具の点検などを行うようにしておきましょう。
次の週末は札幌圏などでまとまった雪の可能性も
8日(土)には気圧配置がやや変化し、次第に北西の風の吹きやすい冬型の気圧配置に変わる見込みです。翌9日(日)にかけては札幌周辺を含めた道央が雪の中心となる可能性があり、気圧配置や寒気の強まりなどによっては降雪量が多くなる恐れがあります。最新の天気予報、気象情報に留意ください。なお、今回大雪となった太平洋側東部などは晴れの天気が続くでしょう。ただし風の強い状態は続きますので、強風には引き続き注意が必要です。