【動画あり】何故私たちには睡眠が必要なのか?また、睡眠の質を上げる7つの習慣もご紹介!
日本人の睡眠事情
何故睡眠が必要なのか

2013年にアメリカのロチェスター大学のネーデルガード教授が発表した論文では、睡眠時にだけ脳の活動によって作られた老廃物が排出されている(脳の清掃活動をしている)ことが明らかになりました。
脳が起きている時には消費するエネルギーが多いため、脳の清掃活動を同時並行で行いにくい、というのが脳の清掃活動が睡眠時にしか起こらない原因です。そのため、脳は起きているか、眠って掃除をしているか、どちらかの状態しか選べないとネーデルガード教授は語っています。
(参考:Nedergaard M. Garbage truck of the brain. Science. 2013; 340: 1529-30.)
さらに、睡眠には、体力を回復・向上するという大きな役割があります。風邪などに罹りにくくする免疫機能も高めてくれるため、私たちにとって睡眠は必要不可欠な行動なのです。
睡眠を取らないとどうなるのか

1964年、当時高校生だったランディ・ガードナーさんが睡眠を何時間我慢できるか挑戦しました。記録はなんと264時間12分(11日と12分)。不眠状態を続けた世界記録としてギネスブックにも記載されている正式な記録です。
記録によると、このときランディさんは、実験開始から3日で記憶力が大幅に低下し、4~5日目には幻覚を見たり、極度のいらいら状態になり、感情のコントロールが難しくなってしまったそうです。
このように、睡眠を我慢すると脳に激しいダメージを与えてしまうことが分かります。
睡眠の質を向上させる7つの習慣

2. 寝る3~4時間前に夕食を取る
3. カフェイン・アルコールは控える
4. 就寝1~2時間前に体を芯からあっためる
5. 部屋を静かにして室温も整える
6. 自分にあったナイトルーティンをみつける
7. 起きたら朝日を浴びて、1時間以内に朝食をとる
睡眠に悩みがある方は、今回ご紹介した習慣を生活に取り入れてみて下さい。
出典:厚生労働省『令和4年度 健康実態調査の結果』
第一三共ヘルスケア『働く世代の「睡眠」に関する意識調査』
動画解説:小野寺那智