湿気で髪がまとまらない!〈梅雨の時季の髪の湿度対策とお手入れ法〉
そこで今回は、くせ髪のタイプ、髪と湿度の関係、湿度対策やお手入れ法を理解し、梅雨の時季を気持ちよくすごしましょう!
湿度で髪がふくらみやすい髪質と、その理由
髪が傷んでいると、湿度の多い日はスタイリングも台なしに
●くせ毛の人 ●ダメージ毛の人
これら髪質の共通点は、キューティクルが開きやすい状態になっていることにあります。髪質によって、健康のバロメータであるキューティクルの状態が異なるのですが、傾向を見てみると……、
●くせ毛の人は、キューティクル層が薄くなっている
●ダメージ毛の人は、キューティクルが一部はがれてしまっている
本来、毛髪の表面を覆っているウロコ状(紋理)のキューティクルは、湿気などの外部の刺激から毛髪内部を守ってくれているとても大切なもの。
でも、そのキューティクルが紫外線、髪染め、ブラッシング時の強い刺激、シャンプー時の摩擦によって表面が薄く・弱くなると、ウロコ状のキューティクルが開きやすい状態になり、空気中の湿気が髪に入りやすくなってしまうのです。そうなると外出してまたたく間に髪は空気中の湿気を含み、せっかくのスタイリングも台なしに……。
「波状毛」「捻転毛」「縮毛」「連球毛・連珠毛」の4つに大別できるくせ毛
その特性・形をもった状態で毛根から生えてくるくせ毛
【「くせ毛」のタイプ/波状毛】(はじょうもう)
日本人に一番多く、髪が波打つように見えるくせ毛です。波の状態がこまかい場合「自分はくせ毛」と認識できますが、大きめにうねっていると「自分はくせ毛だ」と気づきにくいことも。そのほか髪表面にくせはないのに、髪内側が波状毛という日本人も多く、クセの強弱、部分的なクセ、全体的なクセ……など人さまざまです。
【「くせ毛」のタイプ/捻転毛】(ねんてんもう)
日本人にはあまりみかけない髪質ですが、捻転毛は髪が縄のように捻(ねじ)れた状態のくせ毛のこと。見た目がストレートのようにも見えるため、意外と自分が捻転毛だと気づかないこともあります。また、自分で髪を触ったときに手触りがゴワゴワする、太い髪と細い髪がある……といった場合は捻転毛かもしれません。また、波状毛なのか、捻転毛なのか、判断がつきにくいケースも多いので、気になる人は美容師さんに尋ねてみましょう。
髪質が硬く、細く、縮れているくせ毛を縮毛といいます。この髪質は髪断面が丸くなく、不均等で縮れが強い点が特徴とされます。チリチリした髪質に加えて、髪がねじれていることも多いので、くせ毛の中ではかなり強いタイプのくせ毛に分類されます。
【「くせ毛」のタイプ/連球毛・連珠毛】(れんきゅうもう・れんじゅもう)
最後は連球毛・連珠毛です。このくせ毛は縮毛より厄介とされ、対処が難しいとされています。「球」「珠」の漢字が使われている通り、数珠がつながったように髪の表面がでこぼこしている髪質を指します。ぱっと見ではストレートに見えるのですが、髪内部が一定間隔で太くなったり、細くなったり、数珠状になっているなど、髪の細さや太さにばらつきがある点から髪が切れやすい特性を持ちます。
ストレートの髪質が多いと思われている日本人ですが、髪の一部だけくせ毛という人も多く、そうした人々を合わせると、日本人の70%の人が実はくせ毛と言われています。くせ毛には種類があり、その種類によって対処法が異なるので、気になる人は美容師さんに尋ねてみましょう。
トリートメントと、ドライヤーのかけ方で日々の対策を!
ダメージヘアやくせ毛は、毎日トリートメントしてあげましょう
湿気対策&ダメージ軽減術/トリートメント
パーマやカラーリングなどをしている人は、日頃の手入れ次第でダメージを軽減することができます。では、どんなお手入れをすれば、ダメージを軽減できるのでしょうか。
●トリートメントをシャンプーのたびにする
週に1〜2回のトリートメントだけでそのほかの日はしない……というよりは、シャンプー後にそれほど時間を置かなくていいので、トリートメントは毎日やりましょう。
●髪を拭く時、髪同士に摩擦を与える拭き方をしないようにしましょう。
●濡れたまま寝ないようにする。
ドライヤーの冷風機能をうまく使いましょう
●ドライヤーをかける時、まず根元からしっかり乾かしていきましょう。根元が少し濡れた状態でスタイリングをしても、すぐに髪全体が湿気を呼び込んでしまい、髪はふくらみやすくなってしまいす。
●髪の根元を乾かしたら、ドライヤーの吹出口を頭の上に持っていき、頭頂部から下に風を吹かせるようにして髪を整えていきましょう。これは、本来のキューティクルのうろこの向きを整える効果があります。
●最後の仕上げ。ドライヤーの冷風機能を使って、熱をもった髪全体を頭頂部からしっかり冷やすようにします。このひと手間でキューティクルのうろこがしっかりしまることになり、艶がでる効果も。
●仕上げとして、オイル系のアフタートリートメントを髪に塗布すると、キューティクルの保護効果がアップします。
── まずは自分のくせ毛へのタイプや対処法の理解を深めることが大切です。そのうえで湿気対策とダメージ軽減術をマスターすることで、髪のまとまりをよくして梅雨の季節もヘアスタイルを楽しみたいものですね。
※明日は「高湿度が肌によいわけではありません〈梅雨の時季の肌ケア編〉」と題し、梅雨の時季の肌ケア編をお伝えします。