今が旬のアサリを美味しく、そして、体にうれしく食べるコツ
季節を問わず手軽に入手できるアサリの旬は、2〜5月!
最近は季節を問わず手軽に入手できることから、意外とアサリの旬の時季は知られていないようですが、私たちの生活に身近なアサリをよく観察すると、旬の時期は身がふっくらして大き目。もちろん、味も春先が最高!
せっかくですからこの時季に、アサリに含まれる栄養を知り、その栄養を効果的にとれる食べ方を理解しちゃいませんか。
貧血予防効果が期待できるアサリの栄養成分
そのアサリには下記のような主な栄養が含まれています。
【ビタミンB12&鉄分】
多くの人が思いつくアサリの代表的な栄養成分といえば、やはり貧血予防にまつわるものではないでしょうか。
アサリには、「赤血球を作るために必要な成分ビタミンB12」や「貧血を予防する鉄分」が豊富に含まれているのです。
「ビタミンB12」は赤血球を作るために必要な成分ですし、その赤血球の中に存在するタンパク質に見られるのが、ヘモグロビンなのです。ヘモグロビンは酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っているので、貧血気味の人はもちろん、疲れやすさ(全身倦怠感)を感じている人、少しの運動で息切れがする人はアサリを毎日食べるようにしたいものですね。
二日酔改善の効果が期待できるアサリの栄養成分
アサリが二日酔いによいとはいえ、飲み過ぎは気をつけましょう
アサリの栄養成分の中に「ベタイン」というアミノ酸が含まれていますが、このベタインは胆汁の産生を促進して、コレステロール値を下げるといわれています。
さらに、アサリに含まれる「タウリン」には、アルコール分解時に発生するアセトアルデヒドの分解を早めてくれるといわれています。
この二つの栄養成分が肝臓機能を強化することと、二日酔いの予防・改善に役立つと言われているのです。昔から二日酔いの朝には、アサリエキスをとれるアサリの汁物がいいと言われているのには、きちんとした理由があったのですね。
アサリを美味しく食べる調理法のコツ
ちなみに煮汁を作る場合は、水から徐々に加熱すると旨味がスープに出やすくなります。さらに、アサリとの食べ合わせのよい食材の一部あげると……、
●レモン ●牛乳 ●トマト ●ピーマン ●ごぼう ●やまいも ●パセリ……etc.
これらの食材をうまく使って、アサリと一緒に調理すると◎です。
寒い朝食に最適なクラムチャウダー
まだ寒い朝も多いので、前夜に作り置きしておくのも◎
【クラムチャウダー】
アサリを使ったクラムチャウダーは、アサリ入りのスープの中でも栄養バランス高い調理法といえます。
ちなみに、「クラムチャウダー」はアサリのような二枚貝を使ったスープの名前。アサリのかわりに白身魚を入れると「フィッシュチャウダー」。コーンなら「コーンチャウダー」になります。
「クラムチャウダー」の場合は、アサリと相性のいい牛乳がベースになるうえ、豊富な野菜を同時にとることができます。まだまだ寒い朝が多い時期ですし、朝は忙しいので夜のうちに作り置きし、朝は温めるだけの状態にしておくと重宝しますね。
トマトがベースのクラムチャウダー・マンハッタン風
体にうれしい成分が含まれたトマトを活用しよう
トマトはご存じの通り「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養が豊富に含まれた食材です。加熱してもリコピンなどの栄養成分は減らないので、「トマトのクラムチャウダー」は女性にオススメしたい一品ともいえます。
── いつもスーパーで目にすることから、つい見過ごしがちのアサリですが、旬の時季にこそアサリのよさを知っておきたいもの。スープなら手軽に作れますので、早速明日の朝食からトライしてみてはいかがでしょうか。