二十四節気「小暑」・七十二候初候「温風至る」~季節の風物詩と言えば…?
小暑のころの花便り「朝顔」
「暑中」のはじまりが「小暑」、「温風至」とは…
「暑中」は、「小暑」から「大暑」の間を言い(冬の寒中と同様)実際の暑さのピークとは少しずれますが、これは旧暦から新暦に変わったためと考えられます。(旧暦7月7日は今年は8月20日)
そして暑中とともに七十二候・初候「温風至(おんぷういたる)」がはじまります(~11日まで)。
温風とは南風のことをさし、蒸し暑い日が増えてまいりますから「涼(りょう)」を求めたくなる頃でもあります。涼やかな色や音、和菓子もひんやりとした食感のものが増えます。五感すべてで感じる夏の涼、日本的な感性だと思いませんか?
季節の風物詩と言えば…その①「朝顔」
東京・入谷の鬼子母神界隈では、毎年「小暑」のころに「朝顔市」を催します。始まりは江戸時代後期、朝顔の栽培が盛んだったことと花の美しさが際立ったことから今に続いています。奈良時代に遣唐使により薬として伝来した花種でしたが、その後観賞用として栽培されるようになり、今では千種類以上の品種があります。
毎年7月6日、7日、8日の3日間開催され、早朝5時から深夜23時まで賑わいをみせてくれます。平日ですが、早起きは三文の徳…とばかりに、早朝に行くのもよし。仕事帰りや外出の帰りに寄り道するのも楽しいですね。(リンク参照)
季節の風物詩といえば…その②「暑中見舞い」
涼しげなご挨拶
今ではこの時期に葉書や便箋の準備を始め、梅雨が明けたら筆をとるのが望ましいですね。また、日付は入れずに「盛夏」とだけ記すようにしましょう。
《参考文献》
日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らし