体を洗わず、湯船につかるだけ⁉ いいことづくめの「つかるだけ入浴法」って?
汚れは落としつつ、適度に皮脂も残せる「つかるだけ入浴法」は、忙しい人に耳寄りの入浴法かも!
そんな季節に試してみたいのが、「体を洗わず、つかるだけの入浴法」なんです。毎日、全身をしっかり洗っている人からするとびっくりする話ですが、実は肌や体、心にもうれしいメリットがいっぱい! かなり前から話題になっている入浴法ということもあり、実践して肌の状態がよくなったという声も!試してみる価値は大いにありそうです。未体験の人も一度チャレンジしてみては?
方法はカンタン! ゆっくりつかるだけ
福山雅治さんや妻夫木聡さんも、この「タモリ式入浴法」に賛同・実践していることから、男性の方にとっても注目の入浴法なんです。
その方法は10分以上、好みの湯温の湯船にしっかりつかるだけ。
そう、たった、これだけなんです。
ただし、体の匂いや脂っぽさが気になる場合は、皮脂の分泌が多い背中と胸をはじめ、ワキの下、へそ、デリケートゾーンなどの汗や匂いがこもりがちな部分を、よく泡立てた洗浄剤でこすらずやさしく洗います。
このとき、エクリン腺という汗腺が多いため、汗をかきやすく細菌が繁殖しやすい足の裏は、ブラシなどを使って念入りに洗浄しましょう。
体も足も、さっぱりした感触で肌に成分が残りにくいシンプルな固形石けんを使うのがおすすめです。
●「つかるだけ入浴法」にはこんなメリットも
洗わない ➡ 美肌を損なう洗浄時の肌への摩擦を軽減
湯船につかる ➡ ストレス発散を兼ねてリラックスできる
10分ほどつかる ➡ 血行がよくなり、新陳代謝が促進される
ただし、皮膚に疾患がある方や、皮膚科を受診されている方は、医師のアドバイスに従い、症状を悪化させない入浴を心がけてくださいね。
なぜ「つかるだけ」で美肌に?
皮膚の汚れはほとんどが水溶性で、そうでない汚れも3〜4日すればお湯で洗い流せるので、毎日きちんと入浴(湯船だけでなくシャワーでもOK)していれば、清潔を保てるというわけ!
逆にしっかり洗い過ぎてしまうと、肌の保湿に必要な皮脂や皮膚常在菌までも落ちてしまう※というから驚きです。
※「日本経済新聞」電信版(2014年2月2日)より
“かくれ乾燥肌 = インナードライ肌”にもおすすめ!
これは、皮膚の表面がテカるほど皮脂が分泌されているのに、皮膚の内側は実はカラカラに乾いている“かくれ乾燥肌”を指します。よく知られる脂性肌、乾燥肌、敏感肌に並ぶ肌質のひとつとされています。
こうした人が注意したいのは、表面の皮脂に気を取られるあまり、脂性肌のようなケアをしてしまうこと。そうした人は気づかないうちに、
肌をテカリを取ろうとゴシゴシ洗ったりしてしまう ➡ 逆に皮脂が多く分泌され、皮膚の内側が水分を取り込みにくくなってしまう ➡ さらに内部乾燥が進んでしまう ……
こうした悪循環を招いている可能性があるんです。
インナードライ肌になる原因はいろいろありますが、「つかるだけ入浴法」では、そのひとつである洗い過ぎや肌への摩擦を減らせるので、肌状態が改善する場合もあるのです。「しっかり洗ってスキンケアをしているのに肌の状態が安定しない……」と悩みを抱えている方は、試してみてはいかがでしょう。
すぐ始められて、すぐやめられる!
ただし、肌質は千差万別ですし、この季節は肌がデリケートにもなっているので、「自分には合わないかも?」と思ったら、すぐにやめることが大切です。