柑橘類がおいしい季節 !! 新品種が続々登場、あなたはいくつ知っている?
いろいろな種類の柑橘類を食べてみたくなりますね!!
ミカンとオレンジを掛け合わせた 「清見」 がルーツ、ここから新品種がどんどん誕生
この「清見」は交配にとても適した品種なので、新しい品種を開発するときに親として利用されるようになり、「デコポン」や「はるみ」というヒットブランドが続々と誕生しました。
「せとか」、「はるみ」、「デコポン」…。「清見」 の子や孫がおいしく誕生 !!
「はるみ」も「清見」と「ポンカン」の掛け合わせです。外側の皮は薄く、実は袋ごと食べられます。果肉の1粒1粒にハリがあるので、“ボリボリ食べる”、という食感です。
「デコポン」も親が「清見」と「ポンカン」なので、「はるみ」とは兄弟(?)という間柄です。甘みが強く、ほどよい酸味があり、味わいは濃厚です。頭がポコッと出っぱっているのが特徴です。
そのほかにも、「清見」を親とする品種は、「天草」、「はれひめ」、「紅まどんな」、「麗紅」などがあります。
「清見」 以外の品種も、続々登場。どれも甘くてジューシー !!
「湘南ゴールド」はレモンに似ているけど、実は甘いんです !!
「甘平(かんぺい)」は2007年に登場しました。重さは250gほどで、ミカンの倍の大きさ。その名の通り、甘みがとても強い品種です。酸味が少なく、果肉はやわらかく、実の袋は薄いのでそのまま食べられます。外の皮もとても薄く、濃いオレンジ色で、手で容易にむくことができます。酸味が少ないので、ジャムやケーキに利用するよりも、生で食べるほうがおすすめ。
「南津海(なつみ)」は「マンダリン」と「ポンカン」の掛け合わせで、味がいいことから、最近になって収穫量が増えています。見ためはミカンに似ていて、皮は手で簡単にむけます。実の皮は薄く、袋ごと食べられます。甘みが強く、酸味がほどよくあり、味わいはしっかりとしています。初夏にかけて出回ります。
その他にも、「マーコット」、「アンコール」、「セミノール」、「ばんぺいゆ」、「日向夏(ひゅうがなつ)」、「甘夏(甘夏みかん)」、「カラ(カラマンダリン)」、「スイートスプリング」、「はるか」、「まりひめ」など、まだまだ新品種が生まれています。
文旦、ハッサク、夏みかん、伊予柑…。昔ながらの柑橘類も、もちろんおいしい !!
「ハッサク」は、江戸時代に広島で発見された文旦の雑種で、文旦と同様、薄皮がポロッとむけます。ほのかに苦味も感じますが、その苦味こそがハッサクの特徴であり、おいしさです。
「夏みかん」は文旦の雑種で、江戸時代に誕生しました。酸味が強いので、薄皮をむい砂糖やてハチミツをかけて食べたり、ゼリーなどの加工品としても利用されています。
「伊予柑」はミカンとオレンジの交雑種で、明治時代に発見されました。酸味と甘みのバランスが良好で、実は汁がたれるほどジューシー!!
春の楽しみでもある柑橘系の果物。スーパーなどに行って、どれを食べようか迷うのもまた楽しみです。旬のおいしいときに、さまざまな種類を食べてみたいですね。