5月4日は、シュワッと美味しい「ラムネの日」!
お祭りの屋台などでもおなじみのラムネ
折しも、5月4日は「ラムネの日」。独特の形状の壜、シュワッと爽やかな味が魅力です。そんなラムネ、かつては行楽に欠かせない飲み物でした。ラムネの日にちなんで、その歴史を紐解いていきましょう!
始まりは……天然発泡ミネラルウォーター
これらの清涼飲料水は、保存がきく安全な飲み物として遠洋航海の船にも積み込まれました。そして、明治維新のころから日本でも少しずつ知られるようになっていったようです。
ちなみに長崎の人びとは、外国人が飲む清涼飲料水を総称して「オランダ水」と呼んでいたそうですよ。
日本で初めてラムネ(清涼飲料水)を製造したのは?
ラムネは、日本初の「清涼飲料水」?
長崎の商人・藤瀬半兵衛もその一人でした。居留地の外国人が飲むレモネードにヒントを得て、「レモン水」という名前の飲み物を発売。これがおそらく、日本人による初の清涼飲料水の製造ではないかといわれます。
ちなみに、5月4日=ラムネの日は、東京の千葉勝五郎という商人が1872(明治5)年にラムネの製造・販売を始めたのがこの日であることにちなんでいます。
楽しい記憶と結びついた「ラムネ」
行楽につきものの飲み物だったラムネ
あの玉の入った独特の壜も、ラムネの楽しさを増す役割を果たしました。壜の回収が必要なため、映画館や遊園地、駄菓子屋さんの店先などで飲むものだったのです。「あの時、ラムネ美味しかったなあ」そんな楽しい記憶が生まれやすいというわけですね。
ここまで読んできて、「お菓子のラムネは?」と連想した方もいらっしゃるかもしれません。実は、お菓子のラムネにまつわるお話も、飲み物のラムネにまつわるお話も、まだまだたくさんあるんです。そのお話は、また来年のラムネの日にでもお届けしたいと思います!
参考:野村鉄男「ラムネ Lamune らむね」(社団法人農山漁村文化協会)