「ぎばさ」って何……? 栄養たっぷりでノンカロリーな、秋田の郷土食「ぎばさ」にフォーカス!
お豆腐に乗せるだけ!ヘルシー&栄養たっぷりの一品に
そこで、栄養補給の代用にと目をつけられたのが「ぎばさ」という海藻です。
面白いネーミングですが、何よりすごいのは納豆もオドロキのそのネバネバ度!
近年、テレビなどでもご紹介されているのでご存じの方も多いかもしれませんが、秋田県民を支えてきた「ぎばさ」にフォーカスしてみました!
「ぎばさ」とは?
秋田では昔から郷土食として伝統的に食べられてきました。日本海の荒波にもまれて育ち、収穫が始まるのは5月下旬頃からなので、春を告げる草とも言われます。
アカモクは日本国内の沿岸で収穫されますが、食用にするところは少ないそう。
また、地域によって呼び名が違い、山形では「ぎんばそう」新潟では「ながも」と呼ばれます。
そんな地域限定の郷土食は、いまや秋田・八森地区の名産品として、ネット販売や全国各地の物産展などでみかけることが多くなりました。
あまりのネバネバ度にびっくり!
秋田・八森地区の名産品「ぎばさ」
市販品は食べやすいように一度湯通しして、柔らかいところだけを刻んであるのですが、お箸でかき混ぜるだけで、ものすごい粘り気がでるのです。
一般的にわかめなどの海藻類はネバネバしたものが多いですが、「ぎばさ」の粘り気は超ド級!
お箸で持ち上げるとひと塊になってしまうほど強力なのです。
実はこれが美味しさの元でもあり、栄養がたっぷり含まれている証拠なのです。
豊富な栄養に注目!
昆布やわかめにも含まれるフコイダンは食物繊維の一種で、腸の調子を整えたり、免疫細胞を活性化する働きがあります。
また、肝機能の向上にも効果があるとされるので、お酒のおつまみにも好まれてきました。
その他、鉄分やミネラルなどの栄養素を摂取できるだけでなく、嬉しいノンカロリー!
とってもヘルシーな食材として注目を浴びています。
「ぎばさ」の美味しい食べ方
あったかいご飯に乗せれば、たちまち「ぎばさ丼」の出来上がり!喉越しがよく、するっと食べられるので、食欲がない時にもオススメです。
お豆腐にかければ立派なおかずやお酒のツマミになりますし、味付けをせずにそばやうどんに入れれば、「ぎばさ」が麺に絡んでイケる~!
納豆やお味噌汁にそのまま入れても美味しいとあって、簡単に食べられるのが高ポイントですね。
その他、ショウガやネギ、みょうがなどお好みの薬味を混ぜれば味わいはさらに深くなります。
保存は、冷蔵なら1週間程度、冷凍すれば半年は持つのも嬉しいところです。
── 近年、流通の変化や冷凍技術の向上などで食文化にバリエーションがでるようになりました。
とはいえ、「ばっか食べ」は禁物です! 量や頻度には気をつけて、バランスよく栄養を摂って健康的に美しく、そして強いカラダになりたいものですね。