終わったばかり?いいえ、準備は始まっています。「振袖」を長く活かすために

成人式の振袖、どうしていますか?

振袖は、未婚であれば誰でも着ることができるフォーマルな着物です。パーティーや結婚式、結納などで着用できます。昔は、成人を機に一着誂える習慣があったので、もしかすると、眠っている一着があるかもしれませんね。もし、そのような振袖を引き継ぐ際には、早めにサイズを確認してください。昔に比べて、現代の方は背が高いことも多いので、着丈や袖丈などにお直しが必要になる場合がほとんどです。また長く眠っていた場合には、シミやカビがないか確認することをお勧めします。素人の目にはわからなくとも、爪先ほどのシミやカビがあることも。いずれほころんだり、穴が空いてしまう恐れもあります。専門のお店で一度、きちんと見てもらいましょう。生地の状態や丈などのお直しの相談にものってくれます。着用後の振袖を訪問着や留袖などに仕立て直してくれるお店もありますので、年齢が上がったり、結婚した後で着用することができます。
早い方がよい理由とは?

着物の脱ぎ方、知っていますか?

☆まずは脱ぐ場所の確保です
振袖は特に、袖が長いので、広めの場所で脱ぎましょう。また、床が清潔な場所を選びましょう。生地が床を擦ると、痛めてしまう場合がありますので、「衣装敷」と呼ばれる、着物専用の敷物があると便利ですし、安心です。
☆着物ハンガーを準備しましょう
ちょっと着付けの際を思い出してみましょう。かがんだりすることなく、立ったままの状態で行っている場合がほとんどでしたよね。脱ぐ際も、そのような状態が好ましいです。また振袖は特に、多くの紐や小物を使いますので、脱ぐ際にも散らかりやすくなります。脱いだそばから、着物ハンガーに掛けていくと、片付けもしやすくお勧めです。何本か準備しておくと安心です。
☆メイクは簡単に落としましょう
脱ぐ際に、ファンデーションや口紅が着物についてしまうと、なかなか落とせずに、クリーニングに出さなければならなくなってしまいます。拭き取りタイプのメイク落としなどを利用して、着物への色移りを防ぎましょう。メイクを落とす際にも色移りは気を付けてくださいね。難しく感じる場合は、口紅を落とし、フェイスカバーを利用するのも手です。
☆アクセサリーも外しましょう
イヤリングやピアス、指輪などは外しておきましょう。生地に引っ掛けてしまうと修繕の必要が出るかもしれません。最近では振袖に合わせてネイルを施している場合も多いので、外すのが難しい場合は、綿の手袋などを利用することをお勧めします。
☆脱いだ着物と小物について
できる限り早めに、陰干しをしましょう。湿気が飛んでカビを防ぐことができます。また着用した際のシワなども、着物自身の重さで伸びてくれます。畳む際には、あらためて、汚れなどが付着していないか確認しましょうね。
