立春もはや第三候「魚上氷(うおこおりをいずる)」です
「ワカサギの穴釣り」といえば冬の風物詩です!
ワカサギは漢字では「公魚」と書かれます。知らなければ読めない当て方ですがその由来は江戸時代にあるとのこと。霞ヶ浦産のワカサギが将軍に献上されたことから、公方さまに献上された、または、ご公儀の御用魚となったということで「公」の「魚」が当てられるようになったとのこと。
骨ごと食べられることから天ぷらやフライ、焼いたりして新鮮な味を楽しんだり、小さなものは佃煮にすれば長くごはんの友にもなる美味しい魚です。将軍さまのお好みはどんな料理だったのでしょうか? 熱々の天ぷらを食べていただけたでしょうか?
寒さの中に春の光! 東から吹いてきた春の風は光のきらめきも運んできました
「日のあたる窓の障子や福寿草」 永井荷風
春の明るい光をうけると輝くみどりも目に眩しいものです。この時期食卓に欠かせない春菊は春の初めの美しいみどりのひとつでしょう。苦みをもったみどりには身体を浄化させる機能もあるとか。春が秘めている活力ともいえます。それは瑞々しい青春にも、たとえられますね。光の春を感じてみつけにでかけてみてください。
春の風は恋の風⁉バレンタインデーですね!
「恋風」という言葉を知っていますか?「ほのほのと心があったかくなる風」ですか? それとも「片思いの切ない風」でしょうか? 16世紀初めにつくられた日本語をポルトガル語で説明した『日葡辞書』によると「恋の切なさが身にしみわたるのを、風にたとえたことば」と「恋風」を説明しています。「そうだなぁ」と納得してしまいます。恋の思いをチョコレートに託して伝えるバレンタインデーが日本にやって来たのは20世紀! でも400年も前に恋の切なさを伝える「恋風」をポルトガル語で伝えていたんですよ! 恋の思いは万国共通、時代こえていつでも駆け巡っているようです。
チョコレートに託して身近な人に感謝伝える日としてもいいかもしれませんね。