年末年始に出現「しぶんぎ座流星群」 2025年最初の天体ショー観測に最適な時間帯は?
しぶんぎ座流星群とは
しぶんぎ座流星群は、「うしかい座」と「りゅう座」の境界付近を放射点として現れる流星群です。「しぶんぎ」とは聞きなれない言葉ですが、天体の高度を観測するために使われた天文観測機器の一つのことで、現在は存在しない星座「壁面四分儀座(へきめんしぶんぎざ)に由来しています。
観察に最適な日と時間帯は?
この時間に暗い場所で、北東の空を観察すれば、1時間あたり30個ほどの流星が見られる可能性があります。ただ、その後すぐに夜明けとなり、流星は見えなくなります。なお、1月4日(土)の東京の日の出の時刻は6時51分です。
流星観測の際の鍵となる月明かりの影響ですが、1月4日(土)の月齢は3.7で、東京の月の入りは前日1月3日(金)の20時04分です。しぶんぎ座流星群が観測しやすくなる4日(土)明け方は月が沈んでおり、月明かりがないため、条件良く流星の観察ができるでしょう。
流星の観察のポイント
まず、観察に出かける際の持ち物は、レジャーシート、マフラー、手袋、帽子、カイロ、ブランケット、懐中電灯、暖かい飲み物、あれば簡易リクライニングチェアなどがあると良いでしょう。
しぶんぎ座流星群は北東にある放射点から放射状に出現します。このため、付近に高いビルなど視界を遮るものがなく、空全体を広く見渡せる場所が最適です。レジャーシートや簡易的なリクライニングチェアなどを利用し、仰向けになって空を広く見渡すことができると、流星を発見できるチャンスが高くなります。また、街灯やビル、家などの街明かりがなく、安全な暗い場所を選んでください。
ただ、真冬の寒い時期ですので、寒さ対策は必須です。マフラーや手袋、さらにブランケットなども用意すると良いでしょう。暖かい飲み物を飲みながら、体を冷やさないようにして観察をお楽しみください。