明るい2大惑星・金星と木星。共に観測できるのは2月まで。2024年最小の満月は「スノームーン」
今回は、季節の移り変わりを予感させる2月の星空情報をご紹介します。
【2月7・8日】明けの明星はそろそろ見納め。細い月との共演をお見逃しなく!
画像:国立天文台
今後、金星は急速に高度を下げていきます。3月に入ると観測が難しくなり、地球から見て太陽の向こう側に位置する「外合」となるのは6月上旬頃。その後は10月上旬から、「宵の明星」として夕方の西の空に輝きます。
明けの明星を見られるのも残りわずか。2月は美しい金星の姿を楽しみましょう。
【2月15日】並んで輝く上弦前の月と木星。宵から深夜、共に夜空を巡る
画像:国立天文台
15日には、木星に月齢5~6の月が接近して目を引く光景となるでしょう。木星と月は並んで夜空を巡り、深夜には西の空に沈んでいきます。
今後の木星は徐々に高度を下げていき、4月下旬には観測が難しくなります。明けの明星・金星と夜半の明星・木星、両方を見ることができるのは2月中までとなります。
【2月24日】2024年で地球から最も遠い満月「スノームーン」
画像:国立天文台
2月の満月は、2024年の満月のなかで最も遠い位置でおこります。月が満月になるのは24日21時30分で、翌25日の23時59分に地球から最も遠ざかる遠地点を通過します。逆に、10月17日には今年最も地球に近い位置で満月になります。2月の満月は、10月の満月に比べて視直径が約12パーセント小さく、面積は約22パーセント少なくなります。
大雪が降ることが多い月に因んで、「スノームーン」とも呼ばれる2月の満月。暦の上では2月4日に立春を迎えますが、夜空には華やかな冬の星座が広がっています。澄みわたる空気のなかで輝く、月や星たちの美しい姿を眺めてみましょう。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2024』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「ほしぞら情報2024年2月」