「冬の大三角」と「冬のダイヤモンド」。7つの一等星と火星の共演にも注目!
今回は、知っておきたい冬の1等星と代表的な星座についてご紹介します。
三ツ星が目印。冬の訪れを告げる「オリオン座」
画像:アストロアーツ
三ツ星の下に縦に並ぶ3つの星は、「小三ツ星」と呼ばれており、中央に位置するのは「M42オリオン大星雲」。暗い空では肉眼でも見ることができ、双眼鏡や望遠鏡などを使えば「三ツ星」と「小三ツ星」の両方が視野の範囲内に収まります。星雲の王様ともいわれるM42オリオン大星雲を、ぜひ観察してみたいですね。
オリオンの猟犬「おおいぬ座」。全天1の明るさを誇る「シリウス」が輝く
画像:アストロアーツ
オリオン座の「ベテルギウス」とおおいぬ座の「シリウス」、こいぬ座の「プロキオン」を結んだ「冬の大三角」は、冬の星座や星を見つける目印になっています。シリウスとプロキオンに、ふたご座の「ポルックス」、ぎょしゃ座の「カペラ」、おうし座の「アルデバラン」、オリオン座の「リゲル」を加えた冬の1等星6個をつないでできるのが「冬のダイヤモンド」。今シーズンは、明るさを増した火星がダイヤモンド内に位置し、一等星との共演が楽しめます。
全天で2番目に明るい!りゅうこつ座「カノープス」は、幻の一等星
画像:アストロアーツ「カノープスの見つけ方」
観測できる計算上の北限は北緯約37.9度で、それより北ではカノープスは地平線より上に昇りません。南の地域ほどカノープスの南中高度が高く、比較的見つけやすくなります。関東以南では、南の水平線あたりに現れるカノープス。観測に挑戦してみるのも一興です。
冬は空気が澄みわたり、星の色の違いも際立つ時です。上空の空気の流れが強いため、星がキラキラと瞬いて見える効果も。一年中でもっとも星空が美しい季節を、存分に楽しみましょう。
参考サイト
アストロアーツ「冬の星空を楽しもう」
88星座図鑑「冬の星座」