10月29日は「インターネット誕生日」。知られざる開発の目的と、最初に送信された文字は?
世界中の人々を繋ぎ、膨大なサイズのデータが送受信される現在ですが、最初送信されたのはわずかアルファベット2文字でした。今回は、知られざるインターネットの歴史を紐解いてみましょう。
意外な事実!?インターネットの起源とその目的
アメリカ国内4か所(カルフォルニア大学ロサンゼルス校、スタンフォード研究所、カルフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学)をつないで開通し、その後徐々に接続個所を増やしていきました。このような分散型のネットワークにした背景は、核攻撃などを受けても全体が停止することのないコンピュータネットワークを作るためだったといわれています。
旧ソ連との冷戦時代にあった当時、電話網に代わる通信システムの開発がすすめられました。当初のインターネットの目的は、国防といった軍事的な意味合いが強かったのですね。
最初に送信されたのは、わずかアルファベット2文字!
画像や音楽、動画など膨大なサイズのデータが送受信される現在では信じられないことかもしれませんが、50年前のアルファベット2文字からインターネット革命ははじまったのです。
あなたはもう生まれていた?日本での実用化は1990年代
一般的に普及し始めたのは、ニフティや日本電気株式会社によるPC-VAN(ピーシーバン)といったパソコン通信サービスがスタートした1994年頃から。日本でメディアなどでインターネットが取り上げられるようになったのは、1995年に発生した阪神・淡路大震災でインターネットが有効活用されたことがきっかけでした。この年の新語・流行語大賞のトップテンに「インターネット」が選出され、「ネット」という省略形で呼ばれるようになるのもこの頃とか。日本では、わずか20数年前に、やっとインターネットが認知され利用されるようになったのですね。
1995年。もう社会人だった人、学生だった人、生まれた時からインターネットが当たり前に存在していた人。インターネットとの関わり方によって、生活パターンや思考回路まで異なるほど、劇的に私たちの生活は変化したといっても過言ではありません。
50年前にARPAnetの開発に関わったレナード・クラインロック氏(Leonard Kleinrock、1934年6月13日 ~)は、Facebook、Twitter、YouTubeなどという存在など全く想像していなかったと、2009年に行われたインターネット40歳の誕生パーティーで語っています。テクノロジーの加速度的な進化が続く現在、インターネットがこれからどのような発展を遂げるのかますます興味は尽きません。
参考サイト
AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/2656690?cx_amp=all&act=all
IT用語辞典 e-Words