体のスイッチを切り替える!シャワーと入浴方法
実はその背景には、「自律神経の乱れ」があります。睡眠時間は足りているはずなのに、「なぜか眠い」「どうしても起きられない」という人は、自律神経に負担がかかって体が本来のリズムを失ってしまっているのかも!?
今回は、春に起こりやすい自律神経の乱れと、その対策を見ていきましょう。
自律神経が乱れやすい春
自律神経は、正反対の働きをする「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、その時の環境に応じてシーソーのようにバランスよく働くことで、健康を保っています。
活動している時や緊張している時、ストレスを感じている時に働くのが「交感神経」。日中はこの神経が優位に立つことで、血管を収縮させ、脈拍が上がり、呼吸数も増え、体が活動モードになります。
休息している時や眠っている時、リラックスしている時に働くのは、「副交感神経」。夜や食事中などはこの神経が優位に立つことで、血管を拡張させ、脈拍を抑え、呼吸数を減らすなどして、睡眠や消化を促進します。
このように私たちは、交感神経と副交感神経がバランスを取ることで、日々快適に健康に暮らしていけるのです。
春の眠くなりやすい原因のほとんどが自律神経の乱れが関係しているとされています。冬から春は、気温差が大きく、環境も大きく変化するため、その変化に対応しようと自律神経に負担がかかりやすい時期だからです。
参考:「スポーツ情報サイト-スポッツライト-」他
体のリズムを整えるには?
活動モードになりたい時には、熱いシャワーが効果的。気分を変えたい時や気持ちをスッキリさせたい時にもおすすめ
【起きられない人におすすめなのが、朝シャワー】
「なかなか起きられない人」におすすめなのは、ちょっと熱めの朝シャワー。42〜43度くらいの少し熱めのシャワーを、朝一番に浴びましょう。お湯の刺激を肌に与えることで、交感神経が活発になって目覚めが促されます。
【質のよい睡眠が得られる、入浴習慣】
質のよい睡眠のためには、体をリラックスモードに切り替えていくことが大切です。そのために活用したいのが、毎晩の入浴習慣。入浴方法次第では、交感神経が優位な活動モードから、副交感神経が優位な休息モードにスムーズに切り替わります。
おすすめは、「40度くらいの少しぬるめの湯船」に10分から15分つかること。体が温まって末梢血管が広がると、手足からの熱放散がスムーズになって、深部体温を下がりやすくなり、眠りにつきやすくなります。寝る前に、熱めの湯船に入ると体が興奮して交感神経が働き出してしまうので、ぬるめのお湯にゆっくりとつかることがポイントです。
参考:「世界睡眠会議」他
朝日を浴びると、体内時計が整います
休日も、なるべく平日と同じリズムで過ごせるよう、休日の朝寝坊も1時間程度にとどめましょう。また、目覚めたらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びるのもおすすめ。体内時計を整えるためには朝食を食べることも有効です。
体のリズムを意識した生活を工夫して、心地よい毎日を送りたいものですね。
参考:「coFFee doctors-コーヒードクターズ-」他