単なる保存食じゃない?缶詰の歴史と、世界の缶詰
今回は、そんな缶詰の歴史と、世界の缶詰をご紹介します。
缶詰ができたきっかけは、フランスのあの人?
皇帝となったナポレオンは、その後も闘いの日々に明け暮れていました。そんな中、彼はある行動を起こします。それは、「食材を美味しく新鮮なまま保存する方法の公募」です。というのも、当時の保存食といえば塩蔵、薫製、酢漬けが中心であり、長い時間を掛けて外国に遠征し、さらに戦争までするとなると保存できる期間が十分ではありませんでした。また、ナポレオンは兵士の士気を高めるためにも「栄養豊富な美味しい食事」は必要不可欠と考え、懸賞金をかけてまで食材の長期保存方法を公募したのです。
ナポレオンが公募を行ってからおよそ10年後、とある人物が現代の缶詰のもととなる方法を発明します。その人物は、漬物や菓子の製造など、食品加工業に携わっていたニコラ・アペールです。彼の発明は、「コルクでゆるく栓をした瓶の中に調理した食材を入れた後、沸騰したお湯で湯せんをしてからコルクを完全に閉めて密封する」という方法でした。当時この発明は新聞で大きく取り上げられ、わずか2年後には世界初の缶詰工場が建てられることとなります。当時の人々が、大きな衝撃を受けたことが想像できますね。
美食の国、フランスの缶詰
フランス、ブルターニュ地方の海
缶詰工場の老舗と呼ばれる『ラ・ベル・イロワーズ』の缶詰は、地元の人だけでなく旅行客にも人気の商品です。ラ・ベル・イロワーズは、工場があるブルターニュ地方で獲れた新鮮な魚介をつかった缶詰をメイン商品としています。その中でも特に人気のオイルサーディンは、種類がたくさん!オリーブの実が入ったものから、グリーンペッパー風味のもの、白ワインと香草風味のもの、などなど、様々な味を楽しむことができます。
一つ千円前後と、缶詰にしてはお高い値段と感じるかもしれませんが、美食の国フランスの味をお手軽に楽しめると考えれば、食べてみる価値はあるかもしれませんね。一部の商品はネット通販でも取り扱っているので、ホームパーティーの時やちょっとした自分へのご褒美などに手に取ってみてはいかがでしょうか。
ブリキ缶の缶詰を発明した、イギリスの缶詰
イギリスのスパゲティ缶はどんな味?(※画像はイメージです)
イギリスといえば、食事が美味しくないと耳にしたこともあるのではないでしょうか。どうやらイギリス料理には、コレでもかというほど食材に火を通したり、あまり調味料を使わないシンプルな味付けをする特徴があるらしく、それらが要因となって「日本人の口には合わない」という評価がされているようです。それでは、缶詰はどうなのか……。缶詰にもその特徴は受け継がれているようで、イギリスで売られている缶詰スパゲティは噛まなくても食べられるくらいやわらかく、スープもかなりの薄味なんだとか。果たしてどんな味がするのか……逆に気になりますよね。
日本全国のご当地缶詰が集まる、『全国ご当地缶詰フェア』
※画像はイメージです
広島県世羅町にある『道の駅世羅』では、ご当地缶詰を集めた『全国ご当地缶詰フェア』が開催されています。缶詰に興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。お気に入りの缶詰が見つかるかもしれませんね。
全国ご当地缶詰フェア
■開催日:2019年10月1日(火)~2019年10月31日(木)
■開催時間:8:00~18:00
■場所:道の駅世羅
■住所:〒729-3302 広島県世羅郡世羅町川尻2402-1
■アクセス:尾道松江道「世羅IC」より約1分
■電話番号:0847-22-4400
■メールアドレス:info@seranan.jp
■公式サイト:全国ご当地缶詰フェア