31日の山陰地方は、PM2.5の濃度が上がり空が霞んだ状態となっていて、鳥取県では観測地点の濃度が環境基準値を超えた所もあり、学校などに注意を呼びかけています。鳥取県がPM2.5に関する情報提供を発表するのは、2023年5月以来となります。
鳥取県によると、31日朝の時点でPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が1日平均で1立方メートルあたり35マイクログラムを超えることが予想されるため、午前7時に情報提供したとしています。
境港ではすでに午前5時から7時までの1時間あたりの平均の最大値が基準値を超える39.7マイクログラムを記録しています。
このため県は「呼吸器系や循環器系疾患のある人、小児、高齢者等への影響が出る場合もあり、マスクやうがい、不要不急の外出を控えるといった予防措置や体調の変化に注意する」という行動の目安を示し、学校などに適切な対応を取るよう呼びかけています。
PM2.5に関する情報提供は、2023年5月23日以来、約1年8か月ぶりだとしています。
PM2.5は、国内のほか中国などで発生した自動車の排気ガス、燃焼で生じた煤(すす)などを要因に2012年から2013年ごろに国内での濃度が上昇、以降毎年問題となっていましたが、このところ山陰地方では特に濃度の上昇は見られませんでした。
県によると、大陸での電気自動車の普及により自動車の排ガスの減少などが要因の一つではとしています。