30日午後、鳥取県の大山で悪天候のために「道に迷った」として警察に救助を要請していた男性2人が、午後9時20分頃に下山したことが分かりました。2人の命に別状はないということです。
遭難していたのは、ともに山口県宇部市の21歳の男子大学生です。
2人は30日午後2時頃、夏山登山道から登山を始め、午後5時頃に山頂から同じルートで下山していたものの、午後5時35分頃になり6合目付近で天候悪化のため鹿不良となり道に迷ったということです。そして琴浦大山警察署に通報し、救助を要請しました。
2人は警察とやり取りをしている間に、近くに避難小屋を見つけ避難していたということで、午後7時55分頃に駆けつけた警察官と合流し、午後9時20分頃に下山を完了したということです。
2人の命に別状はありませんでした。
大山では、30日に冬山の遭難を想定した訓練が行われていて、警察は「大山は2000メートル以下の山だが、冬山は3000メートル級に匹敵する激しい気象条件となることから、確実な装備機材の準備をしての安全な登山を」と呼びかけていました。
大山では、2024年3月に登山中の3人が雪崩に巻き込まれこのうち2人が死亡したほか、12月には山頂付近で1人が滑落し死亡する事故が起きています。