清明を迎えた4月。センス・オブ・ワンダーを高めよう!
清明とは草、木、花すべて清らかな風にゆらぎ清新の気がみなぎっている様子をいいます。
日の出も6時ごろ(東京)となり、朝から虫、鳥、動物の動きも活発ですね。これは人間界にも通じることで、入園、入学、入社、転勤、新しい世界でのスタートも、自然界の活動となんだか同調しています。
そんな春の鼓動を感じるもの、もう発見されましたか?
小さな星屑のような小花を咲かせる雑草たち
星屑のようなハコベの花
10枚に見える花びらは、実は根本は5枚で、先端がウサギの耳のように2枚に分かれています。発見したらよくみてみてください。花が咲く前のやわらかな葉っぱは、そうです。春の七草に歌われる「せりなづな、ごぎょう はこべら ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」のはこべらは、ハコベのことで、薬効もあるため、昔はハコベの粉末に塩を混ぜ歯磨きとしたそうです。
日向ぼっこをしているトカゲ
黒い体に5本の縦縞があり、しっぽが綺麗なコバルトブルーのトカゲをよく見かけるのはニホントカゲの幼体です。駐輪所や駐車場でもみかけることも。ニホントカゲは子供の頃の体色はわかりやすいのですが、大人になると銅色になり、カナヘビとよく間違えられます。
見れば違いは一目瞭然ですが、一応いくつか見分けるポイントがあるので参考にどうぞ。
①全身に光沢がある
○→ニホントカゲ
×→カナヘビ
②尻尾が短い
○→ニホントカゲ
×→カナヘビ(尻尾が全体の2/3)
③首と胴の間がくびれていない
○→ニホントカゲ
×→カナヘビ(くびれがある)
春の季語でもある霞(かすみ)や朧月
夜になると霞(かすみ)は朧(おぼろ)といわれ、あたたかくふわっとした幻想的な月がみられます。朧月夜はほかの季節で見られることもありますが、季語は春です。
有名な歌に『おぼろ月夜』がありますね。
菜の花畠に 入り日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよ吹く 空をみれば
夕月かかりて におい淡し
(「朧月夜」詞:高野辰之、曲:岡野貞一、大正3年)
忙しい毎日を過ごす私たちも、自然界の春の活動や成長を発見し、美しいもの、未知なもの、神秘的なものを、思い出して感じてみませんか?シェアしてみませんか?子どもたちに伝えてみませんか?
すでにたくさんの春を見つけられた方もいらっしゃることと思います。春のエネルギーに対する研ぎ澄まされ開かれた感覚が、皆様のより創造的な毎日や未来のビジョンに、活きてきますように!