ルビーのような透き通る粒が輝く『ザクロ』 旬は秋だってご存知でしたか?
食べるときは手で割って、中の赤い果粒をそのまま食べます。中の種はそのまま食べても大丈夫ですが、種が気になるようならはき出すか、あらかじめしぼってジュースにするとよいでしょう。ジュースのほかには、「テキーラサンライズ」や「バカルディ」といったカクテルなどに使われる赤いシロップの「グレナデンシロップ」の原料となっているのがこのザクロです。本日は、この「ザクロ」のよもやま話をみていきましょう。
ポリフェノールたっぷり。女性の味方!?「ザクロ」栄養成分
ミネラルを含むとともに、クエン酸などの有機酸を持っているのでカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする働きがあります。
【疲労回復効果】
ビタミンや酒石酸、クエン酸などの酸も多く、疲労回復に役立ちます。
【生活習慣病の予防に】
ザクロの紅い果汁にはアントシアニンやタンニンなどのポリフェノールがたっぷり含まれています。それらのもつ抗酸化作用により生活習慣病の予防に効果が期待できます。
「ザクロ」のおかげで、地球に四季が始まった物語
ざくろの花
また、ギリシャ神話では、冥界の魅惑的な食べ物として登場します。冥界の王ハデスさらわれてしまったペルセポネ。彼女はゼウスと豊穣の女神デーメーテルの間に生まれた娘。母デーメーテルは激怒し連れ戻そうとします。しかし、あまりの空腹にペルセポネは美味しそうで美しい冥界の食べ物「ザクロ」を口にしてしまい、神々で決めた掟どおり冥界にとどまらなくてはならなくなりました。
母デーメーテルは、それでもなんとか娘に会うために、ザクロの種12粒中4粒(もしくは6粒)を口にしたので、半分を冥界に半分を地上で過ごせるように交渉しました。
この結果、大地と芽吹きの女神ペルセポネと、豊穣の女神デーメーテルが過ごす季節を春・夏、冥界に戻ってしまう季節が冬となったのです。
美しい色の「ザクロ酢」を作ってオリジナルドリンクを楽しみませんか?
「ザクロ酢」を炭酸やお酒で割るのもいいですね
確かに実の形もユニークで丸く美しい曲線美ですが、中の種の美しさもたまりませんね。でも、せっかくの旬ですので、うまく私たちの生活にとりいれたいものです。
そこで市販でも販売されている人気の「ザクロ酢」の作り方をご紹介します。1週間瓶詰めで漬け込めば美しい色のオリジナル「ザクロ酢」の完成です。お酢を白ワインビネガーやホワイトリカーなどに変えてもよいですよ。
【ザクロ酢】
<材 料(300cc)>
ざくろ100g
氷砂糖100g
酢100cc
暑くなったり寒くなったり雨がふってきたり不安定なお天気が続きます。季節の元気な食材を目からも口からもとりいれ元気に乗り越えましょう。