雪国では「ソリ」は自転車がわり。荷物を運ぶ時も、雪や氷を運ぶ時も、そして子どもを運ぶ時も!!
ソリは買い物帰りの重たい荷物を運べて便利~!!
ミカンを1箱買っても、白菜とキャベツを丸ごと買っても、ソリに積んで帰れば楽々です。さながら都会の人たちが使うキャリーバッグのごとく、後ろ手にソリのヒモを持って、雪道でも颯爽と歩くことができます。軽くて丈夫で安価なソリ、雪国ではとても便利な運搬手段として重宝されています。
雪や氷は重たいけど、ソリで運べば楽々
また、屋根から雪や氷の大きなかたまりが落ちてきて、それが道路に散乱しているととても危険です。屋根からの落雪や落氷はとても重くて、運ぶのに大変苦労します。そんなときに便利なのがソリです。この重たい雪や氷のかたまりを雪捨て場に持っていくときも、スイスイと運ぶことができます。しかも、ソリ自体が軽いので一度に大量に運ぶことができる、というのも便利な点です。
子どもをソリに乗せて移動、雪国ではよく見かける光景
でも、子どもに、「荷物が落ちないようにちゃんとおさえていてね」と言っても、袋が1つ、また1つと、落ちていることもしばしば。ときには、ちょっとしたデコボコでソリが傾いて、子どもも荷物もゴロンと転がってしまう、なんてこともあります。
ソリから落ちるものを見て、そこの家の夕飯を推理する…?!
主婦が買い物したものをソリに積んで引っ張っています。そこから買ったものが1つ、また1つと落ちてしまいます。1つめがシラタキ、2つめがネギ、3つめが焼き豆腐…。主婦は気づかずにソリを引いています。それを見ていた人が、「今日のあそこの家の夕飯はすき焼きだな」と推理する、という話です。
最近は、大通りでは除雪がしっかりされていて雪が積もっていなかったり、ちょっとしたところに行くのもマイカーを利用したりなどで、ソリを引く姿は年々少なくなっているようです。が、ソリに子どもや荷物を乗せて運ぶという雪国の風物詩、ちょっと微笑ましいですね。消えてほしくない風習です。