日本一遅いお花見!北海道サクラレポートVol.3
日本一遅い桜を求めて・・根室からレポート
北海道からお伝えしているサクラレポート。Vol.3は<根室>からです。
根室では、根室測候所が廃止されたため、旧測候所の標本木を根室市が引き継ぎ観測しています。今年は昨年より2日早く、平年より5日早い5月13日に開花。桜前線の終着駅へ到着し、約2か月の長旅をゴールしました。
撮影初日の5月16日には昨年より3日早く、平年より8日早い満開となり、1960年(昭和35年)の統計開始から2009年と並び3番目に早いスピード満開となりました。
根室では5月10日まで最高気温が5度に届かない日があるなど寒い日が続き、つぼみに変化は見られませんでしたが、5月11日には最高気温が15度を超え、その後も6月下旬並みの陽気が続いたため、つぼみが一気に膨らみ、開花、満開となりました。
同じ道内でも、札幌ではすでに桜からライラックが見頃を迎えていますが、根室では桜がちょうど見頃を迎えており、日本一遅い花見が楽しむことができます。
根室の標本木はチシマザクラ
根室では日本で唯一チシマザクラを標本木としています。このチシマザクラは成長しても3メートルと低木で、桜の下にシートを敷き花見を楽しむことは出来ませんが、目線近く間近で花を楽しむことができます。また、花柄(花びら(花弁)やがく片の下部)には、ソメイヨシノやエゾヤマザクラには見られない産毛のような「繊毛」が見られるのも特徴の一つです。
<根室花見スポット>根室公園
バーベキューコーナーもあり、撮影した夜の気温は8度ほどでしたが、夜桜を楽しんだり、バーベキューを楽しんだりしている人々で賑わっていました。
<根室花見スポット>明治公園
この日は風が強かったのですが、春を謳歌するかのように野鳥のさえずりも聴くことができました。桜を楽しみながら犬の散歩をするなど、市民の憩いの場となっています。
<根室花見スポット>清隆寺
撮影中も次々と国内外の観光客だけでなく、地元の方が訪れ、満開のチシマザクラをゆっくり鑑賞したり、写真に収めたりしていました。