大切な命と家財を落雷から守るために……覚えておきたいカミナリ対策
7~9月は集中豪雨に伴って落雷が起きやすいので要注意!
激しい雷雨による土砂災害や、都市部の冠水被害などがニュースでもたびたび報じられています。
特に、夏本番となるこれからの時期は、落雷による死傷事故や、家電機器類の被害などにも注意が必要です。
本格的な雷のシーズンに備えて、落雷から身を守るための方法や、家庭で心がけたいカミナリ対策をまとめてみました。
屋外にいて雷が鳴ったら、ただちに安全な場所へ避難を!
雷は「高い場所」「背の高い物」「突き出た物」に落ちやすい性質があります。山の頂上・ビルの屋上などの高所や、グランド・ゴルフ場・海上・砂浜・堤防などの開けた平地では、人にも落雷しやすいので要注意です。
雷は直撃被害だけでなく、落ちた雷が近くの物や地面を伝って感電(側撃)することもあります。よって、側撃を受けやすい木の下や建物の軒先、公園の東屋などで雨宿りするのは大変危険です。屋外にいてゴロゴロと鳴り始めたら、落雷を回避できる安全な場所(しっかりした建物や自動車の中)にすぐ避難しましょう。
野外の平地など、近くに安全な避難場所がない場合は?
【雷座りの方法・注意点】
1・近くに高い物体(木・電柱・煙突・クレーン・ポールなど)があれば4メートル以上離れる。数人でいる場合も、お互いにできるだけ離れる。
2・背負っているリュックや、持っている荷物をすべて地面に置く。
3・頭を下げてしゃがみ込み、両手で耳をふさいで姿勢を低くする。地面に手を付いたり、寝そべったりするのはNG。
4・靴のかかとを接触させ、つま先立ちで姿勢を保つ。
雷は少しでも高く・細く・突き出た場所に落ちやすいため、「傘をさす」「頭上に手を伸ばす」などの行為は禁物です。同様に、ピッケルや杖、ゴルフのクラブや釣竿なども危険ですので、手に持たずに寝かせて置いておきます。
また、昔からよく言われている「金属類を外す・ゴム製品を着用する」という雷対策は、実はまったく意味がないそうです。眼鏡や時計、アクセサリーなどの金属類、長靴やカッパなどのゴム製品は、身に付けていてもいなくても、落雷する確率に変わりはありません。
遠くに落ちた雷がパソコンや家電を壊す!?
これらの被害は、自宅に落雷する直撃雷よりも、自宅周辺~数キロ離れた場所に落ちた誘導雷によるものが多いといいます。ですから、遠くでゴロゴロと鳴り始めた時点で、もう注意しなければいけません。
一番の回避策は、雷が来るとわかったら、機器につながっている外部ケーブルをすべて抜くこと。外部からの経路を完全に絶つことで、誘導雷の被害を確実に防ぐことができます。
雷が鳴るたびに、コンセントからいちいち抜くのは面倒かもしれませんが、大切なパソコンのデータや家電を守るために、ぜひとも実践を心がけたいものです。