秋から初冬は、目に見えない汚れを除去する絶好のチャンス!
暖かい日に掃除をすれば、汚れも落ちやすい!
日本では古くから、大掃除は年の瀬に行われてきましたが、気温も低いうえに気持ち的にせわしない12月末より、わりあい暖かい日が多い秋から初冬にかけては、窓を開け放った状態で一気に室内に溜まった汚れを除去するグッドタイミング!
そこで、目に見えない汚れがどんな場所に溜まりやすいかをピックアップしてみました。
じゅうたん&ラグ、寝具&寝室
目指すは、大人はもちろん赤ちゃんがハイハイしても安心なラグ&じゅうたん!
まず、掃除機を使ってじゅうたんに付着した汚れを徹底排除しましょう。そのうえで毛足の長いラグの場合は、スチームクリーナーでしっかり除菌するとより効果的。スチームクリーナーは大量の蒸気を発生させるので、窓を開け放った状態なら換気もできて◎。
じゅうたん&ラグが終わったら、次は寝室&寝具に取りかかりましょう。
寝具に付着したフケや皮脂汚れを放置したままにすると、ダニが大量発生することもあるので、まずはダニの大好物であるフケや皮脂を排除することが大切。
そのためにはまず、寝具(シーツ、掛け・敷き布団、枕カバー)を洗い、寝室の床を拭き掃除。さらに、ベッドマットにも掃除機をかけ、深部に潜り込んだダニの死骸やフンをふとん専用クリーナーで除去しましょう。
浴槽の下&浴槽下の排水溝
実はここ、カビが大量発生しやすい場所なんです。この場所の定期的な掃除・除菌の必要性を意外と知らない人も多いので、そんな人はぜひこの機会にエプロンを外してみましょう。
まず、底を覆う茶色く変色したヌルヌル状態の汚れ(垢&皮脂&カビ)を、スポンジやブラシでこそぎ落とします。
次に、手の届かない奥までしっかり洗浄するために、除菌剤または、薄めた漂白剤を水を奥まで散布(放置時間の目安は約30分)。
その後、シャワーやバケツを使って奥から水をかき出すようにしっかりすすぎ、エプロンを外した状態で乾燥させましょう。
エプロン内を長期間放置していた家庭では、内部がカビでビッシリ覆われ、排水部分や床がヌルヌルだったという報告もあります。ぜひとも、大量のカビが飛散した状態の中での入浴は避けたいものですよね。
ソファー・クッション&家電まわり
さらに、意外と見落としがちなのが家電まわりです。熱を発生する家電の周囲は静電気の影響でほこりが溜まりやすいので、家電の裏部分のぞうきんがけはもちろん、電気コードやコンセント部分のほこりもしっかり落としましょう。
何より、長期間コンセントを放置するのは絶対に避けたいところ。
というのも、コンセントとプラグのすき間にたまったほこりは、湿気と反応して放電→発熱→発火に至る「トラッキング現象」の一因となるからです。自宅が火で包まれる……考えただけでもゾッとしますよね。
さらに、電気を使う家電は熱を発するため、温かい場所を好むダニにとって格好の棲息場所ともなります。
少し手間ですが、この機会に家電や棚の配置をズラして、家電後部、コンセントまわり、床の汚れをしっかり除去しましょう。
エアコン内部&吹き出し口
一説によると、カーペットの約10倍にもおよぶカビの胞子が付着しているエアコンの吹き出し口には、ほこりはもちろん、冷房時に発生するエアコンの水分に棲息するカビ、調理の際に発生する油煙、たばこのヤニなどといった複合的な汚れが付着しています。
エアコンの掃除の手順
1/フィルターを外す前に、前面パネルのほこりを掃除機で吸う 2/内部にたまったホコリも掃除機で排除 3/濡れたタオルをきつく絞り、エアコン本体に積もったホコリ、静電気などで張り付いているホコリを拭き取る 4/フィルターを外す 5/フィルターが油煙などでベタベタしている場合は、住居用中性洗剤を少量使って汚れを落とし、油分の落ちやすいぬるま湯でよくすすぐ(古い歯ブラシがあれば重宝します) 6/フィルターを乾かした後にエアコンに取り付け、20~30分くらい「送風」運転します(しっかり乾かしましょう)。このサイクルを2〜3週間に一度の割合で行うと、電気代を軽減することにもなります。
たまった汚れは、カビを室内にまき散らすだけでなく悪臭のもとともなるので、家族みんなが健康的な生活を送れるよう、エアコンの清掃をこの機会にぜひ実践してみてくださいね。