梅雨は西ほど「晴」が多い?平年値を使って検証してみました
今回は過去30年間の観測結果を用いて、実際に梅雨期間、晴の日・曇りの日・雨の日がそれぞれ何日あったのか検証してみると、東と西とで梅雨期間の天気傾向に大きな違いがありました。
「晴」「曇」「雨」日数の数え方について
梅雨期間の天気傾向 仙台の「晴」はわずか3日
梅雨らしく、雨や曇の日が多いですね。東北地方太平洋側ではこの時期、「やませ」と呼ばれる冷たい東寄りの風が吹く影響もあり、晴れる日がかなり少なくなります。6月から7月にかけての降水量は平均320mmほどです。
梅雨期間の天気傾向 東京の「晴」は6日間
こちらも梅雨らしく、雨や曇の日が多いですね。「やませ」の影響は関東地方にも及ぶことがあり、そのため東京でも「晴」日数は6日と少なくなっています。6月から7月にかけての降水量は仙台と同じく平均320mmほどです。
梅雨期間の天気傾向 大阪の「晴」は13日間
西に南に移動するにつれて、「晴」の日が多くなってきましたね。6月から7月にかけての降水量は、大阪では約360mmほどですが、同じ近畿でも南部の新宮(和歌山県)では800mm近い降水があるようです。
梅雨期間の天気傾向 福岡の「晴」は18日間
九州まで南下してくると、さらに「晴」の日が多くなってきました。ただ6月から7月にかけての降水量は、福岡では約550mm、鹿児島では約900mmにも達します。「降る時はしっかり降る」のが九州と言えそうです。
まとめ 悪天「日数」の多い東と雨の「量」が多い西
西日本出身の筆者は、梅雨といえば「たまに大雨が降って基本蒸し暑い」というイメージでしたが、上京してからは「曇りや雨の日が続いて少し寒く感じるような日もある」というイメージに変わりつつあります。
みなさんの梅雨のイメージはどちらですか?