10日の県内はこの冬一番の冷え込みとなり、雪が積もったことで通勤や通学、交通機関に影響が出ました。
KTN記者
「高台の住宅地ではうっすらと一面に雪がつもりました。触るとかなり固い。凍結していて滑りやすくなっています」
午前7時ごろの長崎市小江原地区です。
自宅を出る時間を早めたり、バイクを押して歩いて出勤したりするなど、対策する人の姿が見られました。
住民
「(乗るのは)怖いです。上から押してきている。下が溶けていればいいが」
住民
「普段はバイクで行くけれど滑るかもしれないので歩いてきました」
大人たちが通勤に苦労する一方、子どもたちは積もった雪に大はしゃぎです。
子ども
「遊んだ。固い雪玉作っている」「(休み時間は)雪遊びしたい」
県内は9日午後から雪が降り始め、長崎地方気象台によりますと長崎市南山手で1センチの積雪を観測しました。
最低気温は雲仙岳で氷点下7.7度、対馬市鰐浦で氷点下6.2度など、軒並みこの冬一番の冷え込みになりました。
積雪に伴い、高速バスは運転を見合わせるなどしました。
午後0時半ごろ、長崎市の県営バスターミナルの乗車券売り場では運行状況を確認する人がいました。
大分へ帰省の大学生
「本当は12時台か、13時台のバスに乗ろうと思っていたけど運休と言われた」「きのう(雪が)降っているなと思ったけど、運休になるとは思っていなかったので予想外だった」「大学が長崎で、地元が大分なので成人式で帰ろうと思っていた」
午後3時半現在、長崎と県外を結ぶ高速バスは熊本や大分行きの便などが運休となっています。
また、長崎と佐世保など県内を結ぶ高速バスと路線バスは順次、通常運転に戻っています。
JR九州は線路の凍結で在来線と特急に遅れが出ていましたが、現在は通常通りに運行しています。
島原鉄道と松浦鉄道も通常通りの運行です。
海の便は長崎と上五島を結ぶ九州商船の高速船が午後の便から運航を再開しました。
このあと、県内で大雪の恐れはなくなりましたが、気象台では積雪や路面凍結があるため、引き続き車の運転や歩行中の転倒に注意するよう呼びかけています。