【動画あり】秋の登山の服装は? 秋の山はふもとの真冬並みの気温の可能性も 服装で上手に調節を
2024年10月04日
山の気温のしくみ
山の上の気温の特徴について、長野県の穂高岳連峰を例として簡単に説明します。
穂高岳のふもとは長野県松本市で、標高は約600mです。登山口となる上高地は標高約1500m、経由地となる涸沢は標高約2300m、穂高岳の頂上は標高約3000mです。
気温は、標高が高くなるほど低くなり、100m上がると約0.6℃低くなります。
松本市の10月の日平均気温の平年値は約14℃です。これを単純に標高を上げて考えると、上高地では約8.5℃、涸沢は約3.7℃、穂高の山頂は約-0.5℃です。山頂付近では、平地の真冬並みかそれ以下の気温となります。
朝の最低気温の時間帯はさらに冷え込みますので、秋の登山では十分な装備をする必要があります。
服装の選び方
ベースレイヤーは、薄手の長袖など汗を吸収しやすい素材のものを選ぶようにしましょう。ミドルレイヤーとしては、裏側が薄目のフリース生地になっている厚すぎず通気性のある素材を選ぶと良いです。アウターレイヤーとして、風を通さないタイプのジャケット活用しましょう。
追加の防寒着として、コンパクトにたためるタイプのダウンジャケットもあると良いです。
トレッキングパンツは、長ズボンがおすすめです。場合によってはサポートタイツを下に履くと良いでしょう。
秋の登山時に身に着ける防寒着として、ニット帽、手袋、ネックウォーマーも装備として加えると安心です。
動画解説:安齊理沙