ゴルフ好きなら知っておきたい歴史や起源を詳しく解説
そこで今回は、ゴルフの起源とされることの多い3つの発祥説とともに、日本におけるゴルフの歴史やオリンピックにおけるゴルフの歴史などもご紹介します。
ゴルフの起源は?3つの発祥説を紹介
■オランダ発祥説
14世紀のオランダでは、羽毛を詰めたクリケットボールくらいの大きさのボールを、真鍮製の長い棒で打つ「コルベン(Kolven)」というゲームが行われていました。このゲームは、12~40m先にあるポールにできるだけ少ない打数で当てた人が勝ちというルールで、現在のゴルフのルールに非常に似ています。そして、このゲームがスコットランドに伝わり、やがて「ゴルフ」として親しまれるようになったそうです。
■スコットランド発祥説
オランダ発祥説と同様、ゴルフは14世紀にスコットランドで発祥したという説もあります。スコットランド説では、羊飼いが暇つぶしとして羊を追う際に使う棒で石を打ち、ウサギの巣穴に入れて遊んだことが始まりだそうです。スコットランドには15世紀に国王がゴルフ禁止令を出したという記録が残されているため、この頃にはすでにゴルフが存在していたことがわかります。
■フランス発祥説
フランスでは12世紀に、先の曲がった棒でボールを打ち、少ない打数で穴に入れた人が勝ちという「クロス」と呼ばれるゲームが流行していました。「クロス」については1244年の文献にも登場しているため、原型となる競技がフランスで発祥したのち、オランダやスコットランドに伝わったとも考えられるでしょう。
日本におけるゴルフの歴史
その2年後には9ホールになり、日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」が創設されますが、当時の会員135名のうち日本人はわずか7名で、ゴルフが日本に根付いたとはいえない状態でした。
ゴルフが日本国内で本格的に根付くようになったのは戦後しばらく経ってからといわれています。高度経済成長期の真っ只中である1957年に、日本で初めてゴルフのワールドカップが開催されたのです。そして、この大会で日本人選手が優勝したことによってゴルフブームが起こり、全国各地にゴルフ場が建設され、民間トーナメントも多く開催されるようになりました。テレビで試合中継が行われるようになったこともあり、その後ゴルフファンは増加。競技人口はバブル期をピークに減少しましたが、現在も若いプロ選手の影響などもありゴルフを始める人は跡を絶ちません。
オリンピックにおけるゴルフの歴史
その後、ゴルフは112年間もの間オリンピック競技として採用されることはありませんでした。競技に時間がかかりすぎてオリンピック開催期間中にゴルフ競技が終了できるかといった問題や、参加選手を集めることが難しいといった理由があったためです。
ところが、廃止から112年後の2016年、国際ゴルフ連盟のオリンピック特別委員会の働きかけなどによりリオデジャネイロ五輪でゴルフはオリンピック競技として正式に復活します。そして、2021年の東京オリンピック2020においても、埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部でゴルフ競技が開催されました。
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