季節ごとに寝袋を使い分けよう!快適に眠るためのシュラフの選び方
寝袋にこだわるとキャンプでの睡眠の質が上がる?
そんな睡眠環境に影響するのが寝袋(シュラフ)の存在です。寝袋の選び方が間違っていると、快眠を手に入れることができません。そこで今回はキャンプを快適にするための寝袋選びのコツについて解説していきます。
使用する環境の気温を基準に選ぶ
利用する季節や気温に合わせて寝袋を使い分けましょう
例えばモンベルの寝袋「ファミリーバッグ #3」の快適睡眠温度域は「7℃~」と設定されています。これは最低気温が7℃までなら快適に眠れることを意味します。もしキャンプ場の最低気温が7℃よりも低い場合には、寒さを感じて眠りが浅くなる可能性があります。
「快適睡眠温度域」以外にも「限界温度(使用可能温度)」が示されている寝袋もあり、この場合は設定された気温よりも低い環境での使用はNGということになります。反対に快適睡眠温度域や限界温度が低く設定されている寝袋は、夏場のキャンプでは暑すぎて眠りが浅くなってしまいます。
このように、使用する季節に最適な寝袋を購入するというのが、初心者の寝袋選びのポイントになります。とはいえ四季ごとに寝袋を用意する必要はなく、基本的には春から秋まで使える「スリーシーズン用寝袋」と「冬用寝袋」の2種類を用意しておけばOKです。
冬はキャンプをしないというのであれば、「スリーシーズン用寝袋」だけ購入しましょう。
初心者は寝返りしやすい封筒型の寝袋がおすすめ
初心者におすすめなのは封筒型ですが必要に応じてマミー型を選びましょう
封筒型の寝袋はマミー型ほど暖かくはないものの、寝返りを打ちやすく、商品によっては連結して使うこともできるので、お子さんと一緒に寝ることも可能。チャックを全開にして、掛け布団のように使うこともできるなど、使い勝手の良さもあります。
封筒型はマミー型と比べると、価格が安いといったメリットもあります。ファミリーキャンプをするとなると、家族の人数分だけ寝袋が必要になりますので、少しでも出費を抑えたいという場合も封筒型が適しています。
ただし気温が低い環境で使うと肩が冷えやすい、収納するときのサイズが大きいといったデメリットがあります。冬場にキャンプをするケースや、自分でテントや寝袋を担いでキャンプ場を目指すという場合にはマミー型の寝袋を選びましょう。
荷物を少しでも軽くしたいなら中綿はダウンが理想
寝袋を軽量コンパクトにしたいなら中綿にダウンを使っている寝袋を選ぼう
ダウン:軽い・高額
化繊:重い・安価・洗濯機で洗える
同じ快適睡眠温度の寝袋で比較したときに、ダウンはかなり軽量で収納するときのサイズもコンパクトになります。ただし化繊の寝袋と比べると価格が数倍します。化繊は重たくてかさばりますが、安くて洗濯機で洗えるといったメリットがあります。
初心者におすすめなのは価格が安い化繊の寝袋ですが、それは寝袋を車で運べることが前提となります。登山や徒歩でキャンプ場を目指す場合には、寝袋は少しでも軽いほうが疲れにくいので、そのようなケースでは中綿がダウンの寝袋を選びましょう。
大事なのは使用する状況を考えて選ぶことです。高価格帯の寝袋が必ずしも最適解というわけではありませんので、使用用途に合わせて中綿を選びましょう。
予算は10,000~15,000円!短期間なら格安寝袋でも問題なし
格安の寝袋でも問題ありませんが、長く使うなら品質のよい寝袋がおすすめ
結論から言えば、2,000円台で購入できる格安寝袋でも快適な睡眠環境を整えることは可能です。最新技術を導入していることもあり、格安でも軽くて軽量な寝袋もありますので、まずはそのようなコストパフォーマンスの高い寝袋を購入してもOKです。
ただし耐久性などを考えると、10,000~15,000円程度の寝袋のほうが安心です。これから長く使う場合や、災害発生時の利用なども考えているのであれば、信頼できるメーカーの品質がよい寝袋を購入するのがおすすめです。
価格が高い寝袋は品質が高く、氷点下の環境でも使うことができるなどのメリットがありますが、初心者のキャンプとしてはオーバースペックです。まずは10,000~15,000円程度の寝袋、もしくは格安寝袋を購入して、それで不足を感じるようであれば、次のステップアップとして高価格帯の寝袋を検討しましょう。
大事なのは自分の用途と予算に合っていることです。無理して高額な寝袋を購入したのにほとんど使わないなんてこともありますので、本当に必要なスペックを見極めて、自分の用途に最適な寝袋を使用する季節に合わせて購入しましょう。