秋山ならではの絶景に会いに行こう! 「紅葉」情報や「雲海」の条件は? 登山天気アプリの活用法も紹介PR
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秋山シーズン真っただ中 今の時期は気候的にも登山におすすめ
秋は気温も落ち着き、標高1500m前後の山であればまだ厳しい寒さにもならず、登山にはおすすめのシーズンです。また、この時期にしか見られない絶景があります。
今回は、秋山ならではのおすすめの絶景や、その見るポイントについて解説します。
平地での紅葉狩りでは味わえない絶景を楽しもう
日本気象協会が発表した最新の「紅葉見ごろ予想」によると、今年の気温は10月後半は全国的に高めの傾向ですが、寒気が流れ込み平年より低くなる期間があり、11月は東日本と西日本でやや低い予想です。このため、紅葉見ごろ時期は、平年並の所が多い予想となっています。
平地での紅葉の見ごろ時期は11月下旬が多い一方、山ではすでに9月頃から一足早く紅葉の見ごろを迎えています。10月以降は、標高2000メートル以下の山を中心に紅葉を楽しむことができそうです。
この時期見られる絶景「雲海」 実は4つ全ての条件が揃わないと見られない奇跡の現象
「雲海」とは、山などの高い所から見下ろしたときに、層状の雲や霧が眼下に広がって海のように見える状態のことを言います。一面に広がる雲はまるで海のようで、一定の条件が揃わないと見ることができない雄大な自然現象です。
さらに、雲海が発生するための気象条件は以下の4つが挙げられます。
■雲海発生の気象条件
・よく晴れている
・湿度が高い
・無風状態である
・放射冷却があり、日中と夜間の気温差がある
雲海の発生条件として、雲や霧の元となる十分な水蒸気が必要です。このため、湿度が高いことが雲海の発生条件の1つになります。
この空気が含むことのできる水蒸気量は温度によって変化します。温度が高ければ多くの水蒸気を含むことができる一方、低ければ少ししか含むことはできません。日中、気温の高い状態で多くの水蒸気を含んだ空気が、放射冷却などによって地面付近の空気が冷やされると、その空気は水蒸気を含むことができなくなり、水滴となって現れて雲や霧になります。そのため、晴れて放射冷却が効いた状態で、日中と夜との気温差が大きいことも雲海の発生条件に含まれます。
さらに、せっかく発生した雲が下層でとどまるためには、安定した大気の層が必要になります。安定した大気の層とは、下層が冷たい空気、上層が暖かい空気がある状態のことを指します。この安定した層を作り出すためには、先ほど述べた放射冷却に加え、空気をかき混ぜないための無風状態が必要になります。
このように、雲海は様々な気象条件が揃って初めて発生する自然現象になります。非常に希少な現象ですが、実はこれらの気象条件は気象庁や気象会社が公開している気象情報から、ある程度予測することができます。この秋はぜひ、雲海予想にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
秋山登山 あると便利な道具とは?
■ヘッドライド
秋は夏に比べて日が短くなるため、日没時間には注意が必要です。特に山の中では日差しが届きにくく、いつも以上に日が短く感じます。早めの行動を心がけ、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。また日帰り登山だとしても、ヘッドライトの装備は必要です。予備の電池も忘れずに用意しておきましょう。
■ネックウォーマー・手袋
夏に比べて気温が低くなることにより、標高の高い所では冬のような寒さになっていることもあります。また、日が落ちると一気に気温も下がるため、平地ではまだ必要のない冬の装備も忘れずに持っていきましょう。
場所や気象条件によっては、冬山装備のような防寒着も必要になるため、事前に天気の確認をするようにしてください。
山の天気の特徴とチェック方法 登山天気アプリを活用しよう
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