北海道~中国・四国 来週後半から「10年に一度の高温」で桜の季節へ なだれに注意
来週中ごろは冬の寒さ ダウンコートは今季最後の出番か
20日(木)ごろにかけては、東日本や西日本の太平洋側の一部にも上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気が流れ込む予想です。札幌では16日(日)以降、連日冬日(最低気温0℃未満)が予想されるほか、東京や大阪、福岡でも日中も気温が10℃に届かない日があり、冬の寒さが戻るでしょう。19日(水)は東京や名古屋など平地でも雪の交じることがありそうです。
しっかりとした寒さ対策が必要で、この冬最後のダウンコートの出番となりそうです。
来週後半以降 北海道~中国・四国は「10年に一度の高温」に
22日(土)には東日本や西日本では20℃近くまで気温が上がり、23日(日)以降は、20℃以上の気温となる所が多いでしょう。仙台でも24日(月)は最高気温20℃の予想です。3月下旬は西日本や東日本で桜の開花ラッシュを迎えそうです。
北海道から中国・四国にかけて「高温に関する早期天候情報」が発表され、北海道・東北では21日(金)ごろから、北陸・関東・東海・近畿・中国・四国では23日(日)ごろから、気温がこの時期としては「かなり高い」と予想されています。
「高温に関する早期天候情報」は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されるものです。具体的には、6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。
気温の変化が大きくなるため、体調管理に注意するとともに、積雪の多い地域ではなだれや屋根からの落雪に十分注意が必要です。また、農作物の管理にも注意してください。
急な雪解け 注意点は?
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。