近年の春 高温傾向が顕著 今年も高温に 桜の開花10年あたり約1日早くなっている
春の気温 100年あたり1.56℃の割合で上昇 特に近年は高温傾向が顕著
なお、上のグラフの平均気温偏差を求める際に用いられる地点は、都市化による影響が比較的小さく、特定の地域に偏らないように選定されており、東京都心などは入っていません。
都市化の影響なども考えられる東京都心でみてみると、2019年5月に、最高気温30℃以上の真夏日が4日連続しました。5月26日に32.6℃、翌日27日に32.4℃を観測し、1876年の統計開始以降、それぞれ5月の1位と2位の記録になりました。
今年の春も高温傾向に
気象庁が今月21日に発表した3か月予報によると、3月から5月は、北からの寒気の影響を受けにくい見込みです。3か月の平均気温は、沖縄・奄美は、ほぼ平年並みでしょう。九州から北海道では、平年より高い予想です。
桜の開花 10年あたり1.1日の変化率で早くなっている
![桜の開花 10年あたり1.1日の変化率で早くなっている](https://storage.tenki.jp/storage/static-images/forecaster_diary/image/2/22/220/22051/c/20230226141557/large.jpg)
上のグラフは、さくらの開花日の経年変化を示しています。さくらの開花は、1953年以降、10年あたり1.1日の変化率で早くなっています。
さくらの開花日が早まるなどの経年変化の特徴の要因の一つとして、長期的な気温上昇の影響が考えられています。
参照:気候変動監視レポート2021
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/monitor/2021/pdf/ccmr2021_all.pdf