長引く最強寒波の影響 7日~8日再び大雪のピーク 大雪災害に警戒 影響はいつまで
今季最強・最長寒波 明日7日夜~8日は再び大雪のピーク
明日7日(金)は再び強い寒気が流れ込んで、日本海側では広い範囲で雪が降りそうです。東北の日本海側から山陰や関東甲信と東海の山間部を中心に、72時間で100センチ以上の降雪が予想されています。
特に、東北の日本海側や北陸では断続的に雪が強まって、積雪が急増する所もありそうです。風も強く、見通しが悪くなる所もあるでしょう。先日のように車の立ち往生が発生するおそれがあるため、交通障害に警戒が必要です。
九州南部や四国など太平洋側にも、明日7日(金)~8日(土)は再び雪雲がかかり、平地でも大雪になる所があるでしょう。大阪や名古屋など市街地にも雪雲が流れ込んで、積雪になることも考えられます。
交通に影響が出るおそれがあるため、仕事をリモートに切り替えるなど検討してみてください。やむを得ず外出する場合は、最新の気象情報や交通情報を確認しつつ、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
寒波による影響
①交通網の乱れ
大雪による高速道路の通行止めや、鉄道の運休、飛行機が欠航するなど影響が出るおそれがあるため、不要不急の外出は控えましょう。万が一、外出される際は交通情報をこまめに確認してください。
②車の立ち往生
短時間に積雪が増加すると、道路の除雪が追いつかなくなり、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生するおそれがあります。雪道を運転する場合は、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくと良さそうです。
③視界不良や路面凍結による事故
吹雪やホワイトアウトなどで視界が悪くなり、路面が凍結してスリップ事故が起こりやすくなります。やむを得ず車を運転する際は、冬用のタイヤでゆっくりと慎重に運転しましょう。
④水道管凍結・断水
水道が凍結すると水道が使えなくなるだけでなく、水道管が破裂した場合には水道業者に依頼して修繕作業が必要なこともあります。事前に水道管の中から水を抜いておきましょう。屋外でむき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
⑤停電
倒木や湿った雪による電線の切断により、停電の発生するおそれがあります。モバイルバッテリーや懐中電灯の用意、停電時でも暖を取れる暖房器具やカイロなど、停電対策も行った方が良いでしょう。
⑥倒木や車庫・ビニールハウスの倒壊
これまでに降った雪の重みで、倒木や車庫・ビニールハウスなどの倒壊のリスクがあります。大雪の前に、車庫やビニールハウスに積もっている雪を除雪し、ビニールハウスの補強も行っておきましょう。
寒波はいつまでか
10日(月)は冬型の気圧配置が西から緩み、上空の寒気も次第に抜けるでしょう。厳しい寒さが続いている関東から九州では日差しが出て、11日(火・祝)は最高気温が10度を超える所が多いでしょう。風もおさまって、日差しの温もりを感じられそうです。
12日(水)は日本海から寒冷前線が近づき、13日(木)にかけて日本列島を通過するでしょう。12日(水)は東北や北陸でも雪ではなく、雨の降る所が多いでしょう。雪がたくさん積もっている地域では、屋根からの落雪や雪崩にご注意ください。
13日(木)は西から天気が回復して、最高気温は東海や近畿でも12℃くらいまで上がりますが、北よりの風が強まって、数字よりも寒く感じられそうです。東京都心では最高気温が17℃くらいまで上がり、日中は春を思わせるような陽気になるでしょう。ただ、夜には北よりの風に変わって、再び寒くなるでしょう。