30日 梅雨入りしたての九州南部で30℃超続出 都心は夏日 高温多湿で熱中症警戒
九州南部や東海、関東の内陸部で真夏日
九州から関東にかけては、曇りや雨で、湿度が下がらずムシムシとした暑さになっています。
午後2時までの最高気温は、最も高くなったのが鹿児島県鹿児島市喜入で32.9℃、宮崎市でも30.9℃を観測し、特に梅雨入りしたばかりの九州南部で30℃以上の真夏日が続出しています。気温も湿度も高く、うだるような暑さです。
岐阜県揖斐川町で31.5℃など東海でも気温が上がっている他、関東の内陸部でも前橋市で30.1℃まで上がるなど、所々で真夏日となっています。
東京都心で夏日 ムシムシとした暑さ
午後2時までの最小湿度は71%と湿度も高く、高温多湿でムシムシとしています。
日が沈んだあとも、すぐに気温が下がらず、ムシムシとした暑さが続くでしょう。
夜もなかなか気温が下がりにくくなってくる頃です。
眠る前に水分補給をする習慣をつけて、夜間の熱中症にもご注意ください。
1日以降は日に日に蒸し暑く
また、大雨だけでなく、蒸し暑さにも注意が必要です。3日(土)は、九州から関東の広い範囲で25℃以上の夏日となり、湿度も高くなり、熱中症のリスクも高まるでしょう。
梅雨入り直後の高温多湿の環境での熱中症患者の増加が気になるところですが、きょう30日、政府は「熱中症対策実行計画」を閣議決定しました。2030年までに熱中症による死亡者数が、現状から半減することを目指すものです。
具体的には高齢者に、適切なエアコンの使用を呼びかけたり、教育現場でのエアコンの設置など、対策などを行うなどが検討されています。
また、極端な高温が発生した際には「熱中症特別警戒情報」を広く国民に届けたうえでの、予報行動を呼びかけるということです。
この対策計画は、来月1日から施行される予定です。
自分自身、暑さに気を付けて、熱中症にかからないようにご注意ください。
熱中症を引き起こす条件
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。