今年も早くも「霜月」に。霜が降りはじめる深秋の月
霜が降るから「霜月(しもつき)」。あるいは凋む月、下の月
霜降月(しもふりづき)、霜見月(しもみづき)、雪待月(ゆきまちづき)、雪見月(ゆきみづき)など異称もさまざま。
北国ではそろそろ霜だけでなく、雪が降り出す時節です。
本日11月1日は「一の酉」。今年は二の酉、三の酉まで三度あり
一の酉というのは、一番目の酉の市のことで、2018年は本日11月1日(木)。二の酉は二番目の酉の市で、11月13日(火)。さらに今年は11月25日(日)の三の酉まである嬉しい年回り。但し、三の酉まである年は火事が多いとの言い伝えもあるので、くれぐれも例年以上に火の用心を心掛けたいものですね。
新宿の花園神社、浅草の鷲神社、府中の大国魂神社が関東三大酉の市として名高く、毎年大勢の人で賑わいます。ほかにも目黒や練馬の大鳥神社、足立区の大鷲神社などでも開催。商売繁盛や家内安全をはじめ最近は恋愛成就など様々な熊手もあり、深まる秋の風物詩を感じに、開運を祈願に訪れてみるのも一興です。
収穫の感謝とともに、子供の成長に感謝する「七五三」の祝い
古くは、男女3歳で髪をのばす「髪置(かみおき)」。5歳男児がはじめて袴で正装する「袴着」。7歳女児の場合は、紐付きの着物から大人と同じように帯をしめる「帯解」を行っていたとか。そんな伝統からか今も多くのお子さんが、和装でお参りしている姿もほほえましいものです。
そもそも11月は「新嘗祭」があるように、秋の実りを神様に感謝する季節。この秋の満月の日(15日)が七五三の祝いの日に選ばれたのは、土地の神様に収穫に感謝すると同時に、子供の成長にも感謝の祈りを捧げたものだとも考えられます。
このほか、11月の最初の亥の日(2018年は11月3日)に西日本で行われる「亥の子祭り」や、東日本での「十日夜」など、収穫に感謝する行事が多く、神社へ参拝する機会も多い霜月。ご家庭でも新米を炊く際などは、今年もおいしいお米が食べられることに感謝していただきましょう。