今宵22日は、三日月と金星が接近☆★ 天空の輝きにあなたは何を願いますか?
夜の帳(とばり)が降りるなか、瞬き合う天体のランデヴーを見つめれば、その神秘的な美しさに思わず何かを祈ったり、願わずにはいられない…。そんな気持ちに私たちを誘う、星たちの物語を綴ります。
日没後、西の空で見える月と金星の美しきランデヴー
今宵観測できる月齢3.6の細く可憐な月が金星と並んで輝く様子は、肉眼でも楽しめるドラマティックな光の競演。(昨日21日には月齢2.6の月が寄り添っていました)
日没後の数時間かいま見える月と金星のランデヴーを、そろそろ見納めとなる冬の一等星たちが彩ります。
オリオン座のペテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが描く冬の大三角。
オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、そしておうし座のアルデバランが描く、六角形の冬のダイヤモンドのきらめきで西の空は賑わいます。
◎参考:国立天文台「ほしぞら情報」
月が金星に見かけ上接近する、本日19時30分頃の東京の星空の図が出ていますから、ぜひ併せてご覧ください。
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2015/04.html#sky-topics02
宵の明星、明けの明星と呼ばれ、明け方と夕暮れ時にきらめく金星ヴィーナス
~~古代バビロニアではイシュタル、ギリシャ神話ではアフロディーテ、ローマ神話ではヴィーナス。愛と豊饒と美の女神の名をうけたその星は、夜空で最も明るく輝き、晴天の空にも見える。夜明けを告げ、宵を告げ、新しい季節を告げ、あるいは凶事の前触れとされる。一年のうち260日間は「明けの明星」「宵の明星」として輝き、いったん姿を消して、再び「明けの明星」「宵の明星」として現れる。~~(※「金星(ヴィーナス)を追いかけて」アンドレア・ウルフ著 矢羽野 薫訳 角川書店刊より引用)
そう、金星は太陽と月に続く強い輝きから、古代より人の心を魅了してやまない天体。溶岩流がおおうというその大地の地形にも、「アフロディーテ大陸」「イシュタル大陸」など、女神たちの名がつけられているのです。
ヴィーナス、三日月、そしてアルデバランの接近が意味するものとは…?
ともに感情や愛を表す金星と月が出会うとき、金星が象徴する意味合いが、月が象徴するものと結び付き、より大きな愛情や財政面での変化などが読み取れるともいいます。さらに、月と金星のほど近くでオレンジ色に光るおうし座のアルデバランは、「幸運の星」と呼ばれるラッキースター。
これら3つの天体たちの競演は、明るい希望や輝かしい未来をどこか連想させはしませんか?
さて今宵、幸運にも金星と三日月(アルデバランも?)の接近を見ることができたとしたら……さあ、何を願いましょうか?
たとえば大切な誰かと一緒に見つめながら、豊かな未来を夢見、幸せを祈ってみてもいいかもしれませんね。
※今回見逃したとしても、5月21~24日頃にも月と金星が接近しますのでお楽しみに。
さらに6月20・21日、7月19日頃には、月と金星と木星が近づき、仲良く瞬き合うとのことです★
国立天文台「ほしぞら情報」2015年5月
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2015/05.html
松山市コスモシアター天体案内
http://www.cul-spo.or.jp/comcen/cosmo/04_guide.htm
参考/「星をさがす」(石井ゆかり著:WAVE出版)